覚えておきたい、高齢の親たちへの3つの気配りポイント

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3.疲れた様子が見られないか、気を配ろう。高齢の家族が、不安そうな表情や、つらそうな様子、腹を立てた態度を見せたり、押し黙ったりしていたら、状況に対応しきれず限界を超えてしまった印かもしれない。そんなときにはそばに行き、騒々しい場所から離れたほうがいいのでないかと声をかけよう。

さりげなく、相手の意思を尊重するようなかたちで気遣えば、席を外してちょっと休憩できるきっかけを提供できる。ひと息つけるチャンスになるかもしれない。

休暇中に家族や親族が大勢集まる場は、楽しいと同時に、何かとストレスも溜まるものだ。まだ若く、心身の限界を感じていない人なら、難なく乗り切れるだろう。しかし、加齢によって思考力や記憶力、集中力が衰えている高齢者の場合は、会話や状況についていくのにどれほど大変な思いをしているのか、周囲の人間がまったく気づいていないことがある。

高齢者の対応能力は他の人と同等ではないということを、周囲の人間がもっと理解しなくてはならない。明らかに記憶障害が出ているならなおのこと、その点に留意すべきだ。

多くの家族や友人に囲まれて楽しいひと時を過ごしてもらいたい、と周囲が考えたとしても、高齢者にとっては、想像以上に大変なことなのかもしれない。しかし、ちょっとした気遣いと適切な対処があれば、皆にとって良い時間が過ごせるはずだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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