タンポンを子宮内膜症の診断に活用 米企業が調査

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子宮内膜症が疑われる場合、現時点では専門家に相談することが最善だとされている。しかし、子宮内膜症やそれに伴う症状を理解する婦人科医や医療従事者に行き着くことは難しい場合があり、高額な費用がかかる可能性もある。

英国民医療制度(NHS)は、医師に相談する前に症状を日記に記録することを勧めている。こうすることで、自分の経験をはるかに楽に思い出せるようになる。

医師に相談する場合、医師は初めに症状について質問し、診察を行ってから超音波検査を受けることを勧めるかもしれない。その後は、紹介された専門家から腹腔鏡検査の受診プロセスについて説明を受けるかもしれない。これは全身麻酔薬を使って行われる検査で、外科医が小さな切り口に細いチューブを挿入し、子宮内膜組織を見るものだ。

腹腔鏡検査は、医療従事者が子宮内膜症の特定・診断のために使う処置の一つだが、誰もが利用できるわけではなく、非常に侵襲的なものにもなり得る。また医師は、この選択肢を提示してさえくれないかもしれない。

ネクストジェン・ジェーンは、性に関する病気について経血から得られる情報を調べる同社の研究を通じ、子宮内膜症などの病気の診断方法を根本から変えることを望んでいる。

米国子宮内膜症財団(Endometriosis Foundation of America)は、スマートタンポンを数時間着用してそれを研究者に渡すなど、簡単な方法で研究に参加できると説明した。同研究が子宮内膜症の兆候を特定することに成功すれば、患者が必要な治療にアクセスする方法に非常に大きな影響を与えるかもしれない。

翻訳・編集=出田静

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