追悼ヴァージル・アブロー。その功績を人気記事とともに振り返る

11月28日、心臓血管肉腫でこの世を去った稀代のファッションデザイナー、ヴァージル・アブロー。

自身のブランド「オフ-ホワイト」と、メンズアーティスティック・ディレクターを務めた「ルイ・ヴィトン」を通じて、我々の生活にもポジティブな影響をたくさん与えてくれた。

オーシャンズでもこれまで、彼のクリエイティブはことあるごとに追いかけてきたが、ここでは過去の人気記事とともに、急逝してしまったファッション界の巨星の功績を振り返ってみたい。

1. “ラグジュアリーストリート”という新しいジャンルを確立




ヴァージルを鬼才として世に知らしめたのが、ルイ・ヴィトンでのクリエイションだろう。ラグジュアリーとストリートという異なる要素を融合することで、“ラグジュアリーストリート”という新たなジャンルを確立。

今年の2021-’22年秋冬コレクションでは、和のモチーフや黎明期のヒップホップ、アフリカの民族衣装などをミックスし、年齢や地域、文化、スタイルに囚われない強いメッセージを残した。

そんな彼の多様性に富んだスピリットは、今後のファッション界にも受け継がれていくことだろう。

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2. “脱構築”の概念を発展させたスニーカー




ファッションに“脱構築”という概念を持ち込んだのが、マルタン・マルジェラだとすれば、ヴァージルはスニーカーでその概念を発展させたひとり。

なかでもナイキの過去の名作を大胆に切り刻み再構築した「THE TEN」シリーズは、スニーカー界に大きなムーブメントを巻き起こした。

ほかにもルイ・ヴィトン、オフ-ホワイトでスニーカーをデザインしていたが、それらは生み出される度にストリートの主役となった。

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▶︎「“脱構築”の概念を発展させた」オフ-ホワイトのスニーカー

3. “ヒップ”な名コラボレーションの数々




ヴァージルを語るうえで欠かせないのが、著名ブランドとのコラボレーション。なかでも、2019年に発表された、イケア(IKEA)とのコレクションは衝撃的だった。

「ラグは壁に飾るアート作品にもなる」と本人が話していたように、アートと見間違えてしまいそうな斬新なデザインは、多くの反響を呼んだ。



このほかにも、リモワの人気シリーズ「エッセンシャルモデル」をクリアに仕上げたスーツケースもリリース。彼の手に掛かれば、どんなアイテムも見事な作品に変えてしまう。

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過去のニュースを振り返ると「あった!あった!」とすぐに思い出す。そのたびに彼のクリエイションがいかに我々の脳裏に焼きついていたのかがわかる。それだけ大きな存在だったのだ。ヴァージル、今まで本当にありがとう。

(この記事はOCEANSより転載しています)

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