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23andMeCEOのアン・ウォジスキ(Photo by Ian Tuttle/Getty Images for Breakthrough Prize)

シリコンバレーに拠点を置く遺伝子検査サービスの米23andMeは、英国の富豪リチャード・ブランソンが率いる特別目的買収会社(SPAC)との合併を通じて、今年6月に新規株式公開(IPO)を実現。6億ドル(約680億円)近くを調達し、時価総額は35億ドル以上に上昇した。

この上場により、2006年に共同で23andMeを創業し、筆頭株主でもあるアン・ウォジスキCEO(48)は、ビリオネアの一人となった。だが、SPACブームに乗って上場し、資金調達を実現したその他の多くの企業と同様、23andMeもまた、株価の乱高下に直面。ウォジスキの資産も、上場から6カ月も経たないうちに4億5000万ドル以上減少している。

だが、ウォジスキは実際には、現時点でもビリオネアなのかもしれない。2015年にグーグルの共同創業者セルゲイ・ブリンと離婚したことで、彼女がどれだけの金額を手に入れたかについては、明らかにされていない。ブリンは12月21日現在、約1164億ドルを保有。世界で7番目に裕福な人物となっている。

また、米誌フォーチュンよれば、以前はバイオテクノロジー専門のアナリストとしてウォール街で働き、YouTubeのCEO、スーザン・ウォジスキを姉に持つアンが、投資家としても活動し、かなりの資産を保有していることは明らかなもよう。これまでに、女性が起業した企業合わせて14社に出資していることが分かっている。

事業拡大で赤字も増大


23andMeは創業した年に999ドルの遺伝子検査サービスを開始。人々がそれぞれの遺伝情報にアクセスすることを可能にし、最終的には個人に適した治療法や薬を特定できるようにすることを目指してきた。

すでに1100万個以上のDNA検査キットを販売している同社は数年前から、顧客から収集した膨大な量のデータの使用目的を、遺伝子検査からに医薬品開発に移行させようとしている(ただし、これについては議論も多い)。

23andMeは、新薬の開発を目指して2018年に提携した英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)とともに、スペイン最大手のアルミラル(Almirall)と契約。すでに脳腫瘍の治療薬の開発に向けた臨床試験を開始している。

編集=木内涼子

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