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2021.11.30 16:30

テスラのベルリン工場が間もなく稼働、「ギガプレス」に注目

テスラCEOのイーロン・マスク(Getty Images)

テスラの株価は11月29日月曜日に5%以上も上昇して1137ドルをつけ、CEOのイーロン・マスクの保有資産は約120億ドル上昇した。背景には、ドイツのギガファクトリーでの製造が間もなく始動するとのニュースが報じられたことや、マスクが従業員にコストの削減を呼びかけたことが挙げられる。

ドイツの自動車ニュースサイト「Automobilwoche」は29日、テスラがドイツに新設した製造施設が、今後の数日以内に環境許可を取得し、生産を開始すると伝えた。

当初は2021年夏に生産を開始する予定だったが、環境保護活動家の反対により遅延していた。テスラのベルリン近郊の工場には、製造プロセスをさらに自動化・効率化するダイカストマシン「ギガプレス」が導入されている。

株価の上昇のもう一つの要因としては、マスクが週末に社員に送ったメモで、販売目標を達成するために製造を急ぐのではなく、「納入コストを最小限に抑えることに集中するように」と書かれていたことが挙げられる。

フォーブスはマスクの現在の保有資産を2951億ドル(約33.5兆円)と試算している。

マスクは11月に約100億ドル相当のテスラ株を売却し、ツイッターで公約したテスラの持ち株の10%を売却するという約束の半分以上を達成した。

テスラは、売上と利益を急速に伸ばし続けており、直近の四半期でも新たなマイルストーンを達成した。しかし、2020年に50万台を納車した同社は最近、米国の顧客に新車を予定通り納入するのに苦労しており、数ヶ月の遅延が報告されている。

テスラの株価は2021年に入ってからこれまでに56%上昇し、時価総額は1兆1400億ドルに達している。

編集=上田裕資

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