中高年の筆者が、中国製スマートウォッチを手放せなくなった理由

筆者が実際に使用しているAmazfit GTR3


睡眠の質をチェックする機能も


多くの中高年に共通する悩みとして、夜中に何度も目が覚める中途覚醒と不眠による倦怠感があるだろう。

Amazfit GTR3には、睡眠の質をチェックしてくれる機能もある。ただ腕に付けて床に就けばいいのだが、その日の何時何分に睡眠に入り、いつ覚めたかのか、正確な時刻が記録に残るのには驚いた。

さらに、トータル睡眠時間だけでなく、「深い眠り」「浅い眠り」「レム睡眠」「覚醒」を区別してスコア化してくれる。そして、こう評価を下す。

「簡単に目を覚ます。睡眠が十分ではありません。深い眠りの時間が短いです」

これを見て、いかに自分が十分な睡眠が取れていないかを痛感するほかなかった。どうすれば睡眠の質を高められるのか、初めて考えるようにもなった。

他にも、血中酸素飽和度を計測する機能がある。これはウォッチに付いたセンサーで血液中の酸素の量を測定するものだ。正常値は95~100%だとされている。新型コロナウイルス感染症では、自覚もないまま肺炎が進行し、重症化するケースが報告されているが、その兆しは血液中の酸素濃度の変化に現れることから、この値を日々チェックできるのはとても有用性がある。




ある日の筆者の睡眠記録。「深い眠り」があまりに少ないのに驚く

広報資料によると、Amazfitの出荷台数は中国国内ではトップ3にはないが、2021年第3四半期における世界全体のスマートウォッチ出荷台数は世界第3位。ちなみに1位はアップルウォッチ、2位はサムスンのスマートウォッチである。

Amazfitはヨーロッパの一部の国々と東南アジアでのシェアが高いという。2020年の出荷台数は、スペインとインドネシアで1位、ブラジルとイタリアで2位、ロシアとインド、タイで3位、ドイツで5位。日本では最近市場に投入されたばかりでそれほど知られていないが、都内の家電量販店には置かれるようになっている。

特長は、薄くて軽いのに、ディスプレイは大きく、バッテリー寿命が長いことだ。日本で最大のシェアを誇るアップルウォッチのバッテリー駆動時間は18時間だが、Amazfit GTR3の場合10日以上は持続する。この差は大きい。

友人がAmazfit GTR3を勧めてくれた理由は、それがエントリーモデルであり、他の欧米ブランドに比べコストパフォーマンスが高く、健康やフィットネスに特化した機能が優れていることだった。
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文=中村正人

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