内向的な人も自信を持って人脈作りをする3つのコツ

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遠隔勤務は、うるさいオフィスでは気が散り、他の人と常に接することで疲れてしまうような内向的な人にとって快適なもののようだ。内向的な人は全体として、これまで非常に生産的な時期を過ごしていると考えて間違いないだろう。

しかし、内向的な人も孤立した一匹おおかみではない。外向的な人と内向的な人の違いは、前者が多くの人に会うことでエネルギーを得る一方、後者は一人で過ごす時間からエネルギーを得ることにある。

一人で充電する時間が組み込まれている在宅勤務を内向的な人がうまくこなせるのもそのためで、こうした人がネットワーキング(人脈作り)を避けがちな理由もそこにある。しかし、これは間違いだ。ここでは内向的な人のためのネットワーキングのコツを紹介する。

1. 視点を変える


内向性と内気さは同じ意味で使われる場合があるが、この2つは非常に異なる。

インディアナ大学サウスイースト校で心理学を教えたベルナルド・カルドゥッチ博士は内気さについて「過剰な自己意識と、ネガティブで批判的な自己評価が過剰にあること」だと説明している。

カルドゥッチ博士は、パーティーで内気な人と内向的な人が壁際に立っている場合「内向的な人は好きでその場に立っている」のに対し、「シャイな人は自分がそうしなければならないと感じているため壁際に立っていて、他に何をすべきか分からず、そこにいたくはないのだ」と説明している。

もちろん、シャイであることは問題ではない。しかし私がこの2つを区別した理由は、内気な人と内向的な人に対する社交の場面でのアドバイスが全く同じであるケースがあまりに多いことにある。

シャイな人は「実現するまでそのふりをする」のが効果的かもしれないが、内向的な人は多くの場合、知らない人との交流は問題ではない。しかし、どこかの時点で一人で充電することが必要なため、長い間人と交流したくないだけだ。

内向的な人にとって特に重要なネットワーキングのコツの一つは、自分の強みを生かすことだ。内向的かどうかにかかわらず非常に多くの人がネットワーキングを嫌う理由は、これを取引として考えていることにある。

ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノ教授が数年前に行った調査でも、この点が一要因として影響を与えた。ジーノ教授が行った仕事上でのネットワーキングに関する調査では、参加者はネットワーキングについて非常に不潔に感じたあまり、個人向け衛生用品に異常に注目するようになった。

重要なのは視点の転換だ。上級役員は自分に与えるものがあると知っているが、下位の従業員は自分がそれに見合わないと感じるかもしれない。自分は与えられるだけだと考えればもちろん、他人を利用しているように感じるだろう。
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翻訳・編集=出田静

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