これについてリトヴィンは2021年3月、ブログで次のように説明している。
「私たちは、学生たちのライティングから盗作をなくすのに役立つ製品を作りましたが、それによって、より深刻な、根本的な疑問に向き合うことになりました。そもそも学生たちはなぜ、盗用することを選ぶのか、という問題です」
そして彼らは、「自分の言いたいことを、自分の言葉で伝えるのが難しいからではないだろうか」と考えたという(そのマイドロップボックスは2002年、インターネットを利用した学習管理・支援システムを提供する米ブラックボードに売却した)。
一方、グラマリーのブラッド・フーヴァーCEOはフリーミアムを取り入れたことについて2019年、ビジネスメディアのファスト・カンパニーに対し、それが同社にとっての「ターニングポイントになった」と語っている。「口コミによる成長は、まさにこのときから始まった」という。
現在はメールアプリやウェブブラウザ、ソーシャルメディア、マイクロソフトの文書作成ソフトウェア「ワード」などを通じて、1日あたり約3000万人が、同社のサービスを利用。また、同社のクライアントには、デル・テクノロジーズやオンライン会議サービスのズーム、コンピュータネットワーク機器のシスコ、旅行サイトのエクスペディアなどが含まれる。
ウクライナの大学を卒業後、リトヴィンは米テネシー州のヴァンダービルト大学で、シェフチェンコはカナダのトロント大学でMBAを取得した。グラマリーはサンフランシスコに加え、カナダのバンクーバー、ウクライナの首都キエフにオフィスを構えている。