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アップルの忘れ物防止タグAirTagの競合として知られる「Tile」が、アップルの市場への参入からわずか数カ月に、会社を売却することを発表した。

2012年設立のTileは、自動車のキーや財布などの貴重品に取り付けて、その位置を追跡できる忘れ物防止タグの元祖として支持を広げてきた。しかし、アップルは今年4月に類似製品のAirTagを発売し、同社のシェアを奪うことになった。アップルのデバイスは1個29ドルという安価な価格で、iPhoneユーザーの巨大なネットワークを用いてトラッキングができるため、Tileは厳しいポジションに追い込まれた。

Tileは11月22日、子供の見守りアプリを展開するロケーションサービス企業の「Life360」に会社を売却することを発表した。売却額は2億500万ドル(約236億円)とされる。Life360は、サンフランシスコに拠点を置くスタートアップで、オーストラリア証券取引所に上場している。

「今回の買収は、位置情報サービスの世界的プラットフォームを目指す当社にとって重要な一歩となる」と、Life360の共同創業でCEOのクリス・ハルスは述べた。

Life360は、アップルのトラッキング市場への参入が、この業界全体の発展に寄与すると述べている。「このカテゴリのパイオニアである当社は、かつてアップルがFind My Friendsを立ち上げた際に、この分野がメインストリームになったことを実感した」とハルスは、ブログで述べた。Life360は2008年に最初のアプリをリリースしていた。

プレスリリースによると、今回の買収は来年の第1四半期に完了する予定で、Tileは現CEOのCJ Proberのリーダーシップのもとで、独立したブランドとして運営を継続するという。また、Tileのチームも「そのまま継続される見通し」という。

Life360は今後の長期的計画として、アプリのトラッキング機能を強化し、家族がお互いの位置を監視するだけでなく、Tileのデバイスを使って鍵や財布、ペットなどを1つのアプリ内で追跡できるサービスの実現を目指すという。

編集=上田裕資

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