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レベッカ・ミンコフ(Michael Loccisano/Getty Images for NYFW: The Shows)

米国のファッションブランド「レベッカ・ミンコフ(Rebecca Minkoff)」は、9月のニューヨーク・ファッションウィークでYahooの協力を得て、米国の主要なブランドとしては初めてNFTでデジタルバージョンのルックを公開した。

そのレベッカ・ミンコフが、ブロックチェーン技術を用いてサプライチェーンの透明性を確保し、環境保護意識の高い顧客にアピールしようとしている。

レベッカ・ミンコフの兄弟で同社の経営を率いるウリ・ミンコフは、新たなコレクションの「RM Green(e)」のために、アパレルメーカーにオンデマンドの受注生産プラットフォームを提供するニューヨーク企業「レゾナンス」と提携した。

「ここ4、5年で、顧客のサステナビリティに対する関心は一気に高まった」と、ミンコフは語る。従来のアパレルの製造現場でデザイナーは、特定のアイテムの需要を把握する前に、素材の発注量を決める必要があったが、レゾナンスを用いればそのようなプレッシャーから解放されるという。

オンライン限定で販売されるRM Green(e)と呼ばれるコレクションには、158ドルから298ドルのトップスやドレスなどがあり、注文から10日から25日程度で顧客のもとに届けられる。各プロダクトのQRコードを読み取ると、ブロックチェーンで管理されるサプライチェーンのデータがONE.Codeと呼ばれるポータルで表示される。

例えば、158ドルのGigiのトップスを購入した顧客は、この服の製造プロセスで発生した二酸化炭素の排出量や、生地や水の使用量、誰が作ったかなどを把握できる。2017年に設立されたレゾナンスは、レベッカ・ミンコフのほか、パイヤー・モス(Pyer Moss)やタッカー(Tucker)などのファッションブランドのグリーン化事業を手がけている。

環境への影響に配慮した服を求める声は、消費者と規制当局の双方から高まっている。グラスゴーで開催されたCOP26サミットでも、ファッション業界の環境問題への取り組みが話し合われ、Gapやラルフローレン、H&Mなどの大手を含む50社が、環境に配慮した素材を使用している企業に税制上の優遇措置を与えるよう、各国の政府に求める要請書に署名した。

編集=上田裕資

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