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ピーター・ジャクソン(Getty images)

ゲーム開発エンジンのUnityが11月9日、「ロード・オブ・ザ・リング」で知られる映画監督のピーター・ジャクソンが所有するVFX(視覚効果)企業「Weta Digital」の技術部門を16億2500万ドル(約1830億円)で買収すると発表した。

ニュージーランドを拠点とするWeta Digitalは、1993年に設立され、多くのハリウッド作品にCGを提供してきた。フォーブスは、この買収でジャクソンがビリオネアになったと試算している。

ジャクソンは、生涯のパートナーである脚本家のフラン・ウォルシュとともに、Wetaの株式の60%を保有している。ユニティは、10億ドルを現金で、残りを株式で支払い、ジャクソンは現金で約6億ドル、株式で3億7500万ドルを入手することになる。彼は、「キング・コング」(2005年)や「ホビット」シリーズ(2012年〜)の監督としても知られている。

ニュージーランドでは通常、キャピタルゲイン税が課税されないため、ジャクソンは米国での取引よりも大きな金額を手にすることになる。

今回の買収で、ナップスターの創業者でフェイスブックの初代社長を務めたショーン・パーカーも税引前で4億ドルを入手することになる。彼は「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンで、Wetaの25%の株式を保有している。

Wetaは、1993年にジャクソンが共同創業した会社で、同社の映像技術は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムや、「猿の惑星」のシーザーなどのキャラクターの制作に用いられた。今年に入り公開されたパンデミック後の大ヒット作「シャン・チー/テン・リングスの伝説」や「スーサイド・スクワッド」の続編でもWetaの技術が利用されている。

今回のUnityとの取引は、Wetaの視覚効果ツール群とその基盤技術、さらに275名のエンジニアを対象としたものだ。Unityは今後、Wetaのツールを同社のゲーム開発エンジンに統合し、クラウドベースのサブスクリプションとしてクリエイターに提供する計画だ。

編集=上田裕資

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