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Forbes JAPAN Web編集部

利用者が宿泊するキャビン(提供=サヌ)

地方移住でも別荘購入でもない。自然のなかに第二の家を持つという新たなライフスタイルを楽しめるとしたらどうだろうか?

「自然と共に生きる」を理念とするSANU(サヌ)が11月11日、都会から2〜3時間程度でアクセスできるセカンドホーム「SANU 2nd Home」のサービスをローンチした。

月額5万5000円(税込み)、最低3カ月からというプランで、現在は白樺湖と八ヶ岳の2拠点5棟で利用が可能。すでに1600人が利用登録、1000人がウェイティングリストという人気ぶりだ。

SDGsの観点にも配慮し、利用者が宿泊するキャビンに用いられた木材には、釘やボンドなどを使わず、木と木をプラモデルのように組み合わせる工法を採用した。

7割が自然を求めている


サヌは2019年に、CEOの福島弦とFounderの本間貴裕が立ち上げた。2人はそれぞれ、北海道岩見沢市、福島県会津若松市の出身で、自然のなかで育ったという共通点を持つ。

記者発表で福島は、「2人とも雪山を登り、野山を駆け回る、そんな幼少期を過ごした。東京に出てきてからは、本間は起業、私はマッキンゼーでの勤務やラグビーW杯の運営に携わったが、経営者やビジネスマンとして忙しい日々を過ごすなか、自然と分断されていることに気づいた。これは僕らだけでなく、都市に住んでいる人にも共通しているのではないか」と語った。

サヌが独自に行った調査でも、首都圏に住む人の約7割が「自然に触れる時間を増やしたい」と回答したという。

とはいえ、医療や教育水準が高く、イノベーションも生まれやすいなど都市の魅力は多い。コロナ禍で注目された「地方移住」という選択肢を選ぶことは簡単ではない。

また、セカンドハウスとして数千万円をかけて別荘を購入できる人は限られており、購入したとしても1年のうち利用するのはわずかな時間だ。

「SANU 2nd Home」は、そうした課題をすくいあげ、費用を安く抑えつつも、都市から繰り返し通える家を作ろうとの思いで生まれた。2022年の春までには山中湖や河口湖、北軽井沢などにも拠点を構える予定で、いずれは首都圏の100万世帯の利用を目指すという。


提供=サヌ

ローンチ後の好調な滑り出しから、新たなライフスタイルへの期待の高まりが見てとれるが、福島は「登録者数は予想以上に多い」と話す。登録者数に足る拠点や施設を増やしていけるか。あるいは、利用率が高まる運営ができていくか。そのバランスが事業成長の鍵となりそうだ。

文=露原直人

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