ビジネス

2021.11.20

「エミリー、パリへ行く」、登場人物の着用アイテムが即購入可能に

Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」(CAROLE BETHUEL/NETFLIX)


撮影現場で着想


複数の高級百貨店のバイヤーでもある仏ミント・グループの小売コンサルタント、ミンディ・リン・プラグノーは2020年、「エミリー、パリへ行く」シーズン1の撮影現場を訪れた。

「エミリー」たちのワードローブは、SATCの衣装デザイナーだったマリリン・フィトゥーシと、パトリシアフィールドが担当している。そこでキャストが実際に身に付けたものや、ドラマから直接インスピレーションを得た商品を取りそろえ、販売することを考えついた彼女は、そのアイデアを直接スターに売り込んだという。

プラグノーは、このコンセプトは番組とファッションブランドの双方にメリットがあると考えている。

「ブランドは新しいアイデアを好みます。現在、ブランドと小売業者はどちらも、顧客とのエンゲージメントのための新たな方法を模索しています」

「エミリーがパリでファッションの“サヴォアフェール”を発見することを愛するように、視聴者もドラマを通じて、パリのファッションについてより多くを発見することができます」

これらのアイテムを販売するサイトでは、トルコ出身のガムゼ・アテシュが立ち上げたリゾートウェアブランド、マイビーチーサイド(MyBeachy Side)など、社会的意識の高い企業が提供する商品も購入可能になる(ネタバレになるが、シーズン2でエミリーは、バカンスで南仏サントロペを訪れる)。

スターを通じてバイアコムとの提携を決めたというアテシュは、このプロジェクトについて、「生活におけるラグジュアリーが、持続可能性、文化的責任、環境に対する責任と交わる点はあります。マイビーチーサイドを創業したのは、私の国の仕事がない女性たちに、経済的な機会を提供するためです」と述べている。

編集=木内涼子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事