アップルのEV「4年以内の実現可能性は65%」、専門家が指摘

James D. Morgan/Getty Images

アップルの株価は11月18日午後に3.04%上昇し、史上最高値の158.67ドルをつけた。これは、同社が秘密裏に進めているEV(電気自動車)の製造プロジェクトについて、これまでで最も詳細なリーク情報をブルームバーグが報じたためだ。

複数の匿名の関係者によると、アップルは完全な自動運転が可能なEVの製造を目指している模様だ。さらに、同社はこれまで報じられていた時期よりもずっと前の2025年にこの車両の発売を目指しているという。

アップルの車両は、ハンドルやペダルを持たず、iPadのようなタッチスクリーンを備えており、同社の多くのデバイスにシームレスに統合されるものになるという。

ブルームバーグによると、アップルは自動運転車の機能を実現するために必要なチップの「コアワークの大部分」をすでに完了させた模様で、このことはチップの内製化を強化する同社の試みが功を奏したことを示している。

アップルの自動車プロジェクトは、現時点では公然の秘密だが、同社はこの市場への参入を公に認めることを避けてきた。ティム・クックCEOは、今年4月のニューヨーク・タイムズ(NYT)のポッドキャスト「Sway」で、「当然ながら多くを語ることはできない」としつつも、「自動運転そのものがコア技術だと考えている」と話していた。

「一歩下がって見れば、自動車はいろいろな意味でロボットだ。自動運転車はロボットなのだ。自動運転ではいろいろなことが可能になる。そこでアップルが何をするのかは、これから分かる」とクックは語り、同社のこの分野への参入を示唆していた。

アップルは、ブルームバーグの記事についてのコメントを控えている。ウェブドッシュ証券のアナリストのダン・アイブスは、顧客向けのメモで次のように述べた。

「我々は、これまでと変わらず、アップルがEVレースに参入するかどうかではなく、いつ参入するかが問題だと考えている。これによって今後数年間の同社の成長ストーリーに1株あたり30ドル以上のTAM(実現可能な最大市場規模)が追加されることになる。我々は、アップルが2025年までに独自のスタンドアローンカーを発表する可能性が60%~65%だと考えている」

編集=上田裕資

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