女性の離職を防止する3つの重要な動機

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2. 最低12週間の有給育児休暇を提供する


米国は有給育児休暇を保証していないわずか11カ国の一つだ。有給休暇の権利を与えられた女性は、出産前後に不利益が生じるかもしれないというストレスや不安を感じることなく、キャリアと無理なく合致するよう妊娠を計画できる。

リーダーは、部下への投資を示すこと。 そうすれば、長期的に見て業績に非常に良い効果が生じる可能性がある。

私は今年ますます多くの女性労働者を指導するようになり、その多くは会社に残ることを見込んでいる。少なくともその一因となっているのが、会社の寛大な育児休暇方針だ。米国では、有給育児休暇の提供により近年、出産後の最初の1年で離職する女性の数が約20%減っている。産後5年で離職する女性の数は約50%減った。

3. キャリア開発の機会を拡大する


先見の明のあるキャリアプログラムは、総合的な計画や機能を持ち、エンゲージメントやイノベーション、生産性を向上させるものだ。従業員が仕事を辞める場合、それは他の場所の方が目標により近づけると従業員が気付いていることを示している。

職場での女性のキャリアの向上を促進するには、迅速な成長の機会を与えること。従業員リソースグループ(ERG)を通して従業員を支援すれば、燃え尽き症候群の防止など人材保持に重要な話題について学ぶ機会を、有色人種の女性や働く母親などリスクが高い集団に提供できる。

私たちは、新型コロナウイルス感染症のまん延や慢性的な職場でのストレスの犠牲となる女性を減らす必要がある。平等な給料や寛大な育児休暇、総合的なキャリア開発の機会がそれを実現する3つの方法だ。しかしそのためには、1人の子どもを育てるために必要な「村」の存在が必要となる。

翻訳・編集=出田静

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