──今後、ラグビー業界がどのような形になっていくのが良いか。どのようにお考えでしょうか。
先に述べたとおり、来年1月7日に開幕する新リーグから興行権を各チームが持つ事になります。試合数は、各チーム最大で20試合です。試合に出る選手は1チーム当たり15人ですが、怪我をする選手がいる場合を考えて約50人で編成し、コーチ、監督、メディカルスタッフも含めると、たとえ興行が成功したとしても20試合では賄えない経費がかかってくるのが現状です。これからプロリーグを目指すなら、試合数をもっと増やし、観客が満足するサービス面も考えていきたいです。
──ラグビーをより魅力的なスポーツにする為に取り入れたい策などありましたら、お聞かせ下さい。
ラグビーの発祥はイギリスで、「紳士的に向き合う」のがイギリスのスポーツです。アメリカで生まれていたら、エンターテイメント性が増すような全然違う発想になっていたかと。なので、スタジアムの演出なども含め、ラグビーが本来持っている伝統的なベースを大事にしていきたいと考えています。
──素敵な発想ですね! では今後、ラグビー人口を増やす為の取り組みとは?
2015年以降、子供達がラグビーに親しむ機会を増やしていく為、イベントを開催してきました。すると、サッカーボールや野球ボールは家に転がっているのに、ラグビーボールが自宅にある家庭が余りにも少なかった。この環境を変えていく為に、イベントの終了後にとにかくラグビーボールを家に持ち帰っていただいています。
また、僕自身、今後は運営の立場になるのですが、「ラグビー選手が稼げる環境」を作っていきたい。ラグビー先進国のオーストラリアでは、危険が伴うスポーツだと親が心配する声が高まって、ラグビーよりもサッカー人口が増えてきたのは事実です。
そこで世界中のラグビー協会が取り組んでいるのが、危険なプレーに対するペナルティを重くする事です。とりわけ、頭部に対する衝撃。昔は故意的なものが罰則だと判断されるだけでしたが、今は手が少し頭に当たっただけで反則、万が一、頭に衝撃を与えたなら一発退場という厳しいルールに変わりました。フィジカル面が強くなっている現在、厳しいルールを設ける事で危険のリスクを下げていかなければならないと、真剣に取り組みがなされています。