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2021.11.17

アルコール飲料「ハードコンブチャ」が人気、米JuneShineが28億円を調達

Brent Hofacker / Shutterstock.com

米国で人気のアルコール飲料「ハードコンブチャ」を製造販売する米ジューンシャイン(JuneShine)が先ごろ、シリーズBラウンドで2400万ドル(約28億円)を調達した。

カリフォルニア州に拠点を置くジューンシャインの評価額は、前回の資金調達ラウンド後に8000万ドルに達していたとされている。また、同社の売上高は2019~20年の1年間で3倍に増加。その後の1年間で、さらにその2倍に増えたという。

2018年創業の同社は今回の調達ラウンドで入手した資金により、2022年中にも「健康志向の」新たな飲料を市場に投入する計画。著名人とのパートナーシップを通じて、事業の拡大をさらに加速させたい考えだ。

同社のハードコンブチャの「パッション・プロジェクト・シリーズ」は、女優のウィットニー・カミングスやコメディアンで人気ユーチューバーでもあるコーディー・コをはじめ、複数のセレブたちがアンバサダーを務めている(2人は同社に出資もしている)。

シリーズBラウンドを主導したベンチャーキャピタルのアンバーストーン・ベンチャーズ(Amberstone)は、今回のラウンドでジューンシャインにおよそ600万ドルを出資した。

米調査会社ピッチブックによると、サンフランシスコを拠点とするアンバーストーンは、過去にはテキサス州に拠点を置くカメレオン・コールドブリュー(Chameleon Cold-Brew)を、スイスの食品大手ネスレに売却している。

また、アンバーストーンと同様、前回のラウンドから引き続きジューンシャインに出資したリタニ・ベンチャーズ(Litani Ventures)は、プロテインバーのRxBarの創業者ピーター・ラハルが、同社を米食品大手ケロッグに6億ドルで売却した後、2017年に立ち上げた投資ファンドだ。

「テイスティングルーム」開業を計画


アルコール度数4.2~6%のオーガニックのハードコンブチャを手掛けるジューンシャインは、新たに調達した資金により、販売とマーケティングインフラを強化するほか、カリフォルニア州外にテイスティングルーム(実店舗)をオープンする計画。

アンバーストーンのパートナー、ニック・ミンデルはジューンシャインについて、「めったに現れることのない、商品カテゴリーを特徴付けることになるブランドの一つ」だと述べている。

一方、ジューンシャインの共同創業者、フォレスト・デインは自社の今後について、食料品店での販売が増えていることを追い風に、新商品の開発などを通じて、「2022年には、売上高をまた倍増させたい」と語る。

最高商務責任者のトッド・カーニグは、ハードコンブチャ事業はこれまでのところ、先行して取扱いを開始した小売業者において「非常に大きな実績を挙げている」と説明。この商品カテゴリーをさらに成長させる上で、ジューンシャインは「好位置につけている」と述べている。

編集=木内涼子

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