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フレッド・エアサム(Photo by Tammy Perez/Getty Images for SXSW)

暗号資産(仮想通貨)に特化した投資会社、米パラダイム(Paradigm)は15日、暗号資産分野に投資する25億ドル(約2900億円)規模のファンドを新たに組成したと発表した。暗号資産ファンドとしては、シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル(VC)、アンドリーセン・ホロウィッツが6月に発表した22億ドル(約2500億円)規模のものを超え、最大規模になる。

パラダイムは、暗号資産交換大手、米コインベース共同創業者のフレッド・エアサムと、米大手VCセコイア・キャピタルの元パートナー、マット・ホワンが2018年にサンフランシスコで設立した。

新ファンドの規模は先月に資金調達を始めた時点では15億ドル(約1700億円)を目標としていたが、投資家の関心の高さを反映してそれをはるかに上回るものになった。

新ファンドは同社の旗艦ファンドとともに、あらゆるステージ・地域の暗号資産企業に投資する予定。パラダイムは投資の機が熟している2つの分野として、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使った金融サービス「DeFi(ディーファイ、分散型金融)」と、ブロックチェーンプラットフォームに基づくソフトウェア「Web3アプリ」を挙げている。DeFiの資産規模は1000億ドル(約11兆円)にのぼる。

エアサムは英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、とりわけ非代替性トークン(NFT)をベースにしたアプリは成長余地が大きいとの見方を示している。

コロナ禍の間に暗号資産の価格が爆発的に上昇したことを背景に、暗号資産分野への投資は記録的な活況を呈している。調査会社のピッチブックによると、今年第1〜3四半期のVC企業による暗号資産スタートアップへの投資件数は1100件超、投資総額は210億ドル(約2兆4000億円)あまりと前年同期比約5倍にのぼった。7月には、FTXが暗号資産業界で過去最大となる9億ドル(約1000億円)の資金調達ラウンドを行った。

パラダイムのファンドはこれまでに資産規模が100億ドル(約1兆1000億円)に達しており、コインベースや米同業のFTXトレーディングを含む暗号資産企業およそ40社に投資している。

フォーブスによると、現在33歳のエアサムの推定資産額は44億ドル(約5100億円)。

編集=江戸伸禎

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