CBSが15日に発表した予備データによると、「アデル・ワン・ナイト・オンリー」と題された番組の視聴者数は992万人で、この番組は985万人の視聴者を獲得した4月のアカデミー賞以降で、最も多くの視聴者を獲得したエンタメ系のスペシャル番組になったという。
アデルは、6年ぶりのスタジオアルバム「30」を19日に発売する予定で、14日の番組では、アデルの歌に加えて、オプラ・ウィンフリーが聞き役を務めた彼女の離婚や家族、アーティストとしての活動についてのインタビューが放送された。視聴率の高さは、アデルの数年ぶりの新曲に対する熱狂的な支持に後押しされたものと思われる。
先月発売されたシングル「Easy On Me」は、発売初日に米国のiTunesチャートでトップを獲得し、スポティファイの1日あたりの再生回数の記録を更新していた。
アデルが出演した過去のテレビ番組は、今回の番組以上の視聴者を獲得していた。ホイットニー・ヒューストンの急死の翌日に開催された2012年のグラミー賞では、アデルの喉の手術後初のライブパフォーマンスが行われ、3990万人の視聴者を獲得していた。
また、アデルとビヨンセがパフォーマンスを行った2017年のグラミー賞の視聴者数は、約2600万人だった。
ストリーミングサービスの台頭や、視聴者の習慣の変化によって、テレビ番組の視聴率は低下している。今年のグラミー賞とアカデミー賞の視聴率は、過去最低を記録した。NBCが放映した今年の夏季オリンピックの開会式の視聴者数も、2016年の前大会から950万人の減少だった。
アデルの特別番組の視聴者数は、CBSが3月に放映したヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー番組を下回っていた。同じくオプラ・ウィンフリーが聞き役を務めたこの番組の視聴者数は1710万人だった。