アイスランド、ザッカーバーグの物まね動画で観光PR

(C)INSPIRED BY ICELAND

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アイスランドが、フェイスブックの社名変更を皮肉り、自国を「アイスランドバース」と呼ぶ観光宣伝ビデオを製作した。

動画は、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が先月、同社の社名を「メタ」に変更すると発表した動画のパロディーだ。ザッカーバーグはこの動画で、「メタバース」と呼ばれるインターネット上の仮想世界を「想像できるほぼ全てのことを実現できる」ユートピアとして紹介した。

アイスランドの新たな観光CMでは、ザッカーバーグの髪形と黒の長袖Tシャツをまねた「ザック」が登場し、独特なぎこちない手のジェスチャーをまねながら、まじめくさった顔で「こんにちは。このとても自然な場所にようこそ。きょう私は、とんでもなく変なことをせずとも世界をつなげる革新的な手法についてお話しします」と切り出す。

ザックはその後、アバターやテレポートで人々とつながるのではなく、実際に触れられるすばらしい世界について語り始め、「人間同士のつながりにおける、それほど新しくないこの一章を、なんと呼べばよいのでしょう? それは『アイスランドバース』。変なヘッドセットなしに強化された本物の現実です」と宣言する。

このCMはアイスランドの魅力を見事にアピールするものだ。仮想現実が現実世界に勝ることは決してないというメッセージを発信することで、旅のすばらしさを謳歌している。ザックは「私たちのオープンワールドでの体験は、全てが本物です」と説明。「完全に没入型の体験で、濡れた水があり、つながることができる人間がいます」と語る。

動画はその後、国内各地の絶景を紹介。「自分の目で見ることができる空」で輝くオーロラ、本物の岩や、本物の野生生物、「安全な距離から観測できる」本物の間欠泉、壮大な滝の数々を映し出す。

ザックは最後に「アイスランドバースが秘める可能性は限りなく、ここに永遠に存在し続けます。なので、ぜひ訪れてください。きょうでも、明日でも、いつでもよいです。私たちはとても気楽な国民です」と呼び掛けた。



動画はツイッター上でも話題を呼び、ハッシュタグ「#icelandverse」がトレンド入りした。

編集=遠藤宗生

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