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クエンティン・タランティーノ監督(Noam Galai/Getty Images)

映画スタジオのミラマックスは11月16日、クエンティン・タランティーノ監督が販売を計画中の「パルプ・フィクション」のNFTについて、著作権・商標権の侵害と契約違反を理由とする訴訟を起こし、映画のNFTの販売権に関する法廷闘争を開始したと発表した。

カリフォルニア州の連邦裁判所に提出された訴状の中で、ミラマックスは、タランティーノ監督に「パルプ・フィクション」のNFTの計画を中止するよう求める停止命令書を送ったが、監督はその計画をさらに強化し、拡大したと述べている。

ミラマックスは、タランティーノ監督が1993年の契約で映画の独占コンテツや機密情報を含む「パルプ・フィクション」の“ほぼすべての権利”を同社に渡すことに同意していると主張し、損害賠償を求めている。同社は、自社の知的財産権を執行、保全、保護するために訴訟を起こし、同様の権利を持つと考えられる他の関係者の著作権を守るために、今回の措置に打って出たと述べている。

タランティーノ監督の弁護士は、ミラマックスが以前に送った停止命令書に対して、監督がNFTを公開することは、映画の「脚本の出版」の権利の範囲内であると述べていた。ハリウッドレポーターは、今回の裁判の争点が、NFTというテクノロジーが登場する以前に交わされた契約に、どのような権利が含まれていたかを巡るものになると指摘した。

タランティーノ監督は11月初旬、自身が脚本・監督を務めた映画「パルプ・フィクション」の7つのノーカットシーンのNFTをオークションに出品すると発表した。このNFTには、手書きの台本や本人による解説などが含まれているという。

ハリウッド・レポーターによると、タランティーノ監督はミラマックスとの契約で、サウンドトラック、印刷物、メイキング・ブック、インタラクティブ・メディアなどの一定の権利を保有しているという。

同様な計画は他の映画スタジオの間でも相次いでおり、MGMはジェームズ・ボンドの映画「ノー・タイム・トゥ・ダイ」に関連したNFTを公開する計画を発表し、ワーナー・ブラザースは「マトリックス」に関連したアバターのNFTを公開すると発表している。

ロイターによると、2020年上半期のNFTの販売額は1370万ドルだったが、今年の上半期の販売額は25億ドルに達していた。

編集=上田裕資

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