セサミストリートに初のアジア系キャラ起用、大坂なおみも出演へ

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子供向け教育番組「セサミストリート」を制作する非営利団体セサミワークショップは11月15日、同番組で初めてのアジア系のマペットである「ジヨン」を発表した。ジヨンは、7歳の韓国系アメリカ人のキャラクターで、制作元はこのキャラクターを通じ、パンデミック以降に急増したアジア系米国人に対する差別の問題に人々の目を向けようとしている。

ジヨンは、11月25日にオンエアされるサンクスギビングの特別番組「See Us Coming Together」でデビューする。この番組には、女子テニス選手の大坂なおみやテレビパーソナリティのパドマ・ラクシュミ、マーベル映画「シャン・チー」で主演を務めたシム・リウなどの著名人も出演する。

番組内のエピソードで、ジヨンは他の子供から「ゴーホーム(国に帰れ)」と言われたことを明かすという。ジヨンのマペットは、韓国系アメリカ人のキャスリーン・キム(Kathleen Kim)が操る予定だ。

今回の取り組みは、セサミストリートが参加する人種間平等のイニシアチブ「Coming Together」の一環で、今年6月にはCNNとタッグを組んだ特別番組もオンエアされていた。

セサミストリートは以前から、薬物の乱用やホームレス問題など、さまざまな社会的事柄をテーマにしており、今年3月にはイライジャとウェスという黒人親子のマペットを登場させ、人種についてエルモと話し合わせていた。

FBIのデータによると、2020年に米国で発生した反アジア人のヘイトクライムの件数は、2019年との比較で73%増加していた。

編集=上田裕資

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