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I cover action sports and the Olympics.

アイリーン・グー(Photo by Fred Lee/Getty Images)

幼いころに思い描く「将来の仕事」がやたら多方面にわたったとしても、大抵は、18歳ころには、追求する道をひとつに絞り込まなくてはならないものだ。しかし、米国人の父と中国人の母を持ち、米国で生まれ育ったフリースタイルスキーの選手であるアイリーン・グーは、ひとつに絞ったりはしていない。彼女は、人生初の五輪出場がかなうかどうかという瀬戸際にあるが、モデルとしても活躍し、夢だったスタンフォード大学への進学も決まっている。

グーは確かに、多彩な才能の持ち主だ。けれども、彼女はどの分野においても、それが自分にとってすべてであるかのような集中力と自制心をもって取り組んでいる。いったい寝る時間はあるのだろうかと思ってしまうが、グーの目の前で、世界は限りなくその扉を開いている。そして、彼女はあらゆるチャンスを活かしている。

目前に迫っているチャンスは、北京2022年冬季五輪の中国代表選手の座を獲得することだろう。また、米ウェルネス・テクノロジーブランド「セラボディ(Therabody)」は2021年10月27日、グーが同社のアンバサダーに就任したことを発表した。同社では他にも、元プロテニス選手のマリア・シャラポワや、プロバスケットボール選手のジェームズ・ハーデン、プロサッカー選手サマンサ・メウィスなどの有名アスリートがアンバサダーを務めている。

セラボディは、60カ国以上でビジネスを展開しており、2017年にフル稼働を始めてから常に黒字を維持している。提携しているのはアスリート個人に限らず、サッカーのレアル・マドリードやマンチェスター・シティといったチームとも手を組んで、心身の健康や幸福(ウェルネス)を目指したプログラムや文化の育成に取り組んでいる。

グーは、セラボディのアンバサダーとして、同社のさまざまな製品を使い、他のスポーツ選手や、週末に運動を楽しむ一般アスリートに向けて、運動後の適切なリカバリーがいかに重要であるかを広めていきたい考えだ。

グーが初めてセラボディの製品を使ったのは、2021年1月に開催された冬季「X Games」の直前だった。グーの名前が側面に刻まれた同社製「THERAGUN(セラガン)」が、滞在しているホテルの部屋に届いたのだ(セラガンは、振動で筋肉を刺激してほぐすマッサージガン)。とはいえグーは、世界最大手のモデル事務所IMGと契約しているモデルとして、またプロアスリートとして、これまでずっと自らの心身の健康を気遣ってきた。

グーは、米国の大学進学適性試験(SAT)で1600満点中1580点を獲得し、2020年秋には早々にスタンフォード大学への入学が認められていたが、2022年2月の北京五輪が終わるまで入学を遅らせ、2026年度卒業を目指して進学することに決めている。

何しろ、グーが人生の目標として掲げているのが、「スタンフォード大学への進学」と「五輪出場」の2つなのだ。前者は達成済みだが、後者については、スキーに全力を投入し、すべてが決まる代表選考シーズンに挑まなくてはならない。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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