ビジネス

2021.11.13

テスラ株で資産を増やす「もう一人のマスク」、7億ドル超を保有か

キンバル・マスク(Michael Loccisano/Getty Images)


彼らはキンバルが取締役に適任ではない理由として、イーロンの弟であることに加え、「自動車業界で働いた経験がない」ことを挙げている。また、「チポトレをみれば、公開会社の取締役としての能力に欠けることが証明されている」などと指摘している。

一方、キンバルはフォーブスに宛てた声明で、自身が保有する資産については言及しないものの、投資哲学と慈善活動について長々と説明している。そこには、次のようなことが書かれている。

「私たちは、地元市場向けにより栄養価の高い食品を栽培し、食品廃棄物を減らし、再生可能な、植物由来や細胞ベースの肉を生産することにより、気候変動との闘いを支援する次世代の若き農家や起業家、イノベーターたちからインスピレーションを得ている」

キンバルはテスラなどの取締役である以外では、レストラン経営者であり、食品分野の投資家でもある。テスラの取締役に就任したのとほぼ同じ時期に、「農場から食卓まで(farm-to-table)」がコンセプトのキッチン・レストラン・グループ(Kitchen Restaurant Group)を共同で創業。3店舗を経営している。

2016年には「都市型農場」を運営するスクエア・ルーツ(SquareRoots)共同で設立。そのほか、食品のサブスクリプションサービスを提供するエブリテーブル(Everytable)や培養肉を生産するアップサイドフーズ(UpsideFoods)などのスタートアップにも投資している。

そのほか学校に畑を作り、子どもたちに栄養や健康、食品リテラシーについて教えることを目指す非営利団体、ビッググリーン(BigGreen)を立ち上げ、活動を行っている。

編集=木内涼子

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