メカ好きにとっては堪らない1本



(左)5時と7時位置の開口部には、パワーリザーブがあり、通常の時計とクロノグラフそれぞれのパワーがわかるようになっている。さらに6時位置には6分の1秒まで計れるフドロワイヤントが置かれていることでも、このモデルの高精度がわかるのである。(右)12時間と60分のカウンターが同軸に置かれており、とてもわかりやすい。

JAEGER-LECOULTRE Duometre Chronograph



2013年に発表されたこのデュオメトルは、通常、クロノグラフを作動させるとムーブメントに負担がかかるので、時計の精度がどうしても落ちてしまうことを考慮。通常の時刻とクロノグラフという2つのメカニズムを1つの調速機構で統合したデュアル・ウィングコンセプトを考案した。このクロノグラフモデルには、5時と7時位置に開口部があり、美しい装飾が施されたムーブメントを見ることができる。

ムーブメント手巻き:Cal.380A
ケース素材:18Kピンクゴールド
ケース径:42mm
価格:563万2000円
問い合わせ:ジャガー・ルクルト(0120-79-1833)


伊藤雅人 オーデリック代表取締役社長

1954年、東京都生まれ。獨協大学中退、1974年にオーヤマ照明(現オーデリック)入社。90年MSASカーゴインターナショナルに転職。93年山形工場長。98年9月からオーデリック代表取締役社長を務める。

text by Ryoji Fukutome | illustration by Adam Cruft | edited by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN No.087 2021年11月号(2021/9/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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