ビジネス

2021.11.12

リンクトイン、フリーランサー向けのマッチングサービスを導入

Postmodern Studio / Shutterstock.com


提供できるサービスをアピール


フリーランサーは、どんな種類の仕事であれ、自分のプロフィルページで、Services Marketplaceのサービスページを設定できる。このサービスページは、各フリーランサーのプロフィル上部にリンクが表示され、個人プロフィルとフリーランサーとして提供できるサービスが一体化されている。

フリーランサーのサービスページを開くと、他のユーザーは次のような情報を確認できる。

・相互のつながりがあるかどうか。
・提供サービスの概要、レーティング、これまでサービスを提供したクライアントによるレビューなど。

フリーランサー側は、サービスページを作成した後、リンクトインのクライアント発見ツールを利用して、自分が提供するサービスを求めている企業などにアピールすることが可能だ。また、フリーランサーを求人する側は、次のような機能が利用できる。

・同業者ネットワークに、フリーランサーを推薦してほしいと依頼できる。それに対する返信は、フィード上でじかに確認できるようになっている。
・サービスプロバイダーを検索できる。「ユーザー」や「職種」などのほかに、「サービス」というフィルターを使って検索することも可能だ。
・フォローやつながりの有無にかかわらず、サービスへのリクエストを送信できる。サービスページを開設しているサービスプロバイダーであれば、無料でメッセージを送信でき、プレミアム機能のInMailを使う必要はない。サービスページ上の「Request a proposal(提案をリクエスト)」ボタンをクリックするだけでいい。

リンクトインはまた、フリーランサー向けに、リンクトイン内で受注したプロジェクトを管理できるサービスを開始する。サービスページを開設したフリーランサーは、ダッシュボードにアクセスが可能となり、リンクトインのプラットフォームで交わされるリクエストやメッセージを管理できる仕組みだ。このサービスは、フリーランサー向けサイト「アップワーク」などが、サービスプロバイダーとクライアントに提供しているプラットフォーム内のコミュニケーション機能に近い。

また、最近の風潮として、他の客のレビューをあれこれ読んでからでないと決断を下せないという人が多い。それを受けて、ダッシュボードには「レビュー欄」が設けられている。そしてフリーランサーは、サービスページに表示されるクライアントのレビューを管理できるようになっている。

リンクトインはそもそも、企業で働くプロフェッショナルを中心に構築されたプラットフォームだが、ギグエコノミーへと大きく踏み出しつつある。個人事業主として働く人たちの労働市場が急激に進化していることを考えると、これは喜ばしいニュースだ。

著者のウィリアム・アルーダは、基調講演者でライター。CareerBlast.TVの共同創業者でもある。リンクトインに掲載されているプロフィルの好感度と信頼性を測定する「LinkedIn Profile Type Indicator(LPTI。プロフィルタイプ指標)」の考案者でもある。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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