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(c) Bell's Brewery

米国で最も広くその名を知られるクラフトビール醸造所の一つ、ミシガン州コムストックにあるベル醸造所が11月10日、日本の飲料大手キリンホールディングスの子会社、豪ライオンの傘下に入ることを発表した。

米国の業界団体、ブルワーズ・アソシエーション(BA)によると、ベル醸造所は国内で7番目の規模となるクラフトビールの醸造所。アルコール度数7%のインディア・ペール・エール(IPA)、「トゥー・ハーテッド・エール(Two Hearted Ale)」が最もよく知られている。

ミシガン州カラマズーで1983年にベル醸造所を創業したラリー・ベルが引退する意向を明らかにしたことから、同社の取締役会が醸造所の売却を決断したという。取引は数カ月内に完了する見通し。売却額は公表されていない。

ベル醸造所のウェブサイトによれば、ベルは1985年にビールの販売を開始。1986年には年間135バレルを生産。2014年には、年間出荷量を30万バレル以上にまで増やしている。

ライオンは2019年には、コロラド州のニュー・ベルジャン・ブルーイング(New Belgium Brewing Co.)を買収している。

クラフトビール人気は急上昇


BAによると、米国では現在、約9000のクラフトビール醸造所が操業している。2020年の国内のクラフトビールの売上高は、ビール市場全体の約24%を占める約222億ドル(約2兆5000億円)にのぼったと推計される。

独立系のクラフトビール醸造所が大きな成功を収めてきたことを受け、数年前から大手飲料メーカーが醸造所を子会社化し、同業界に進出する例は相次いでいる。

2015年にはハイネケンがラグニタス・ブリューイング(Lagunitas Brewing Co.)を、アンハイザー・ブッシュ・インベブがエリシアン・ブリューイング(Elysian Brewing Co.)を買収した。また、2017年にはサッポロ・ホールディングスが、アンカー・ブリューイング・カンパニー(Anchor Brewing Co.)を傘下に収めている。

編集=木内涼子

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