ビジネス

2021.11.13

セコイアチャイナが太鼓判を押す中国テック業界の有望企業

「セコイアチャイナ」創業メンバーのニール・シェン(Getty Images)


「中国版のFigma」も有望


セコイアチャイナは、2015年に設立された「Lanhu」にも出資している。同社は、企業向けにプロダクトデザイン用のコラボレーションプラットフォームを提供している。「Lanhuは、中国版Figmaだ」とシェンは言う。企業価値が100億ドル以上のデカコーンであるFigmaは、フォーブスが未上場の有望なクラウド企業を選出する「Cloud 100」に今年選出された。

シェンは、政府が9月に新設を表明した北京証券取引所の開設を前向きに捉えている。「テクノロジー分野の中小企業向けに新たな市場を開設するのは、理にかなっている。中国の投資家にとっては、上海の科創板(スター・マーケット)と深センのChinext(チャイネクスト)以外に、テクノロジー分野の成長企業に投資する機会が得られる」

現在53歳のシェンは、自身も元起業家で、旅行サイト「Trip.com」を創業した経歴を持つ。「新市場によって、より幅広い層の投資家が参加できるようになる。また、上場に求められる売上高や利益の基準が引き下げられるだろう。これは、中国の起業家にとって素晴らしいニュースだ。新市場の開設で国内のテクノロジー開発が活性化し、エンタープライズ領域でも有望な上場候補が誕生するだろう」とシェンは語った。

編集=上田裕資

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