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2021.11.26

女性を支え続けて96年 革新性を生んだ「フェンディの女性たち」

2025年に創業100周年を迎えるフェンディには、いつの時代にもブランドを支え続ける一族の女性たちがいる。女性の社会進出に寄り添ってきたこのブランドが社会にもたらし続ける“革新”とは。


フェンディの歴史は、女系ファミリーの物語だ。それは未来をつくってきた女性たちの「生き方」のドラマでもある。1926年、“偉大な母”と形容されるアデーレとエドアルド・フェンディの夫妻は貴族階級が集うローマのプレビシート通りにファー工房を併設した皮革小物店をオープンした。アデーレは馬具職人から受け継いだアイコニックなステッチを施した「セレリア」バッグを生み出して喝采を浴びたが、ローマは戦火に見舞われる。しかし、そこからフェンディの新たな歴史が始まった。


1926年に開業したフェンディ1号店。

アデーレの5人の娘、パオラとアンナ、フランカ、カルラ、アルダは女性の社会進出が困難だった1940年代から50年代にかけて事業に参画し、クリエイティブな発想で社会に向けて歩み出した女性の好みやニーズの変化をとらえて、フェンディを変容させた。さらには、65年に当時気鋭の若手デザイナーであったカール・ラガーフェルドを起用。カールはクラシカルで重厚なファーを機能的かつファッショナブルなアイテムに一新して歴史的なファッション革命を起こすとともに、フェンディの伝説的アイコン「FF」ロゴを生み出した。

アデーレと5人の娘、そして、1992年に参画したアンナの娘、シルヴィア・フェンディと2021年にジュエリー アーティスティック ディレクターに就任したシルヴィアの娘、デルフィナ・デレトレズ・フェンディへと受け継がれる女系ファミリーの物語は、フェンディの歴史そのものである。一方でカールとの54年におよぶコラボレーションは、ファッション業界で最長記録を誇る。カール亡き後にシルヴィアが継承した遺志は、2020年にキム・ジョーンズのアーティスティック ディレクター就任で、新たなフレンドシップに昇華した。

 
ファッション界の巨星、カール・ラガーフェルドは、85歳で生涯を閉じるまでの54年間、フェンディのデザイナーを務めた。

女性の活躍を支える伝説的バッグの誕生


「FF」ロゴがフェンディのアウトサイドの象徴であるとすれば、インサイドを象徴するのは伝統と革新がフュージョンしたデュアリズム(二面性)だ。

フェンディは創業以来ローマにこだわり続け、現在はローマの歴史的建造物であるイタリア文明宮に本拠を構える。フェンディは尽きることのないインスピレーションと文化的な刺激の源であるローマへの恩返しとして、トレビの泉の壮大な修復プロジェクトを単独でスポンサードして、ローマのシンボルとしての壮麗さを取り戻した。フェンディを貫く伝統という幹がローマという土壌に深く根を張っていることがわかる逸話だろう。また、他方の革新でも話題は尽きない。77年のファッション映画製作、85年のローマ国立近代美術館での展示会、2007年の中国・万里の長城でファッションショーなど多くの“史上初”を冠する事業を行って、常にファッション業界をリードしてきた。このような姿勢は、シルヴィアの参画でより加速した。シルヴィアはフェンディのモットーである「Nothing is Impossible(不可能はない)」を胸に刻み、アントレプレナーシップ(起業家精神)とクリエイティビティを遺憾なく発揮することになる。

 
2016年に、改修により復活を遂げたトレビの泉で、ブランド創立90周年を記念する伝説的なファッションショーが行われた。

94年にアクセサリー部門を任されたシルヴィアは、フェンディの源流であるアイコニックな「セレリア」ラインを生まれ変わらせて3代目としての評価を固めると、97年に伝説的アイコンバッグ「バゲット」を生み出した。発売から数カ月でカルト的な人気を博して世界的に成功を収める。続く09年、シルヴィアが孫をあやしているときに着想を得たバッグ「ピーカブー」は、エレガントであるのに機能性に富み、通勤などのデイリーユースで使える実用性があり、それでいてローマ伝統のクラフツマンシップを感じさせる高いデザイン性が、働く女性たちの心をわしづかみにした。



フランスパンを持った姿に似ていることから命名された「バゲット」。


「ピーカブー」(いないいないばあの意味)は開閉により異なる豊かな表情を見せる。

これらブランドを代表する2つのアイコンバッグに共通するのは、女性の活躍を支えるアイテムであるということ。「バゲット」と「ピーカブー」が登場した背景には、81年の女子差別撤廃条約発効を受けて、先進国を中心に女性の社会進出が目覚ましく広がったことがある。男性と対等に社会を闊歩する女性たちに必要とされたアイコンバッグには、アデーレの5人の娘が第2次世界大戦後の女性の社会進出を予見してブランドを変容させた女系ファミリーの伝統が受け継がれている。

いまダイバーシティ&インクルージョンが声高に叫ばれているが、フェンディはこれまで述べてきたように数十年以上も前から女性の活躍を支えてきた。ブランドとして一貫するその姿勢は、アデーレからデルフィナに続く女系のファミリー、さまざまなアーティストとコラボレーションするフレンドシップ、ローマの伝統に基づくクラフツマンシップ、あくなき革新の淵源である唯一無二な想像力に依拠する。この4つの揺らぐことのないバリューがあるからこそ、フェンディは国境や人種、性別を超えて人々の心をとらえ続けるのだ。

FENDI
https://www.fendi.com/jp/


FENDI(フェンディ)

イタリアを代表する、世界的ファッションブランド。ローマを本拠とし、フランスのLVMHグループに属する。1925年に若きアデーレとエドアルドのフェンディ夫妻によって創業。翌年には、ファー工房を併設した皮革小物店をオープン。1965年にはカール・ラガーフェルドがデザイナーに就任し、54年間に渡り、伝統と革新のふたつのアプローチでファッション界をけん引する。シルヴィア・フェンディは、1994年よりアクセサリーおよびメンズウェアのアーティスティック ディレクターを担う。2020年にはキム・ジョーンズがウィメンズ レディ・トゥ・ウェアのアーティスティック ディレクターに就任。また、フェンディ家4代目のデルフィナ・デレトレズ・フェンディがジュエリーのアーティスティック ディレクターとしてメゾンに加わっている。

Promoted by FENDI / text by Kazuya Takahashi / edit by Kana Homma

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