クックは、ニューヨーク・タイムズ(NYT)のDealBookカンファレンスで公開された、事前に録画されたインタビューで、多様なポートフォリオの中で暗号通貨を保有することが、「妥当なこと」だと述べた。
クックはまた、彼の暗号通貨への投資が自己資金によるものであることを明確にし、アップルが暗号通貨を購入しておらず、同社の株主もアップルがそれを行うことに興味を持っていないと信じていると語った。
ビットコインとイーサリアムの価格は、9日に最高値を更新し、ビットコインの価格は6万8000ドルを突破し、イーサリアムも4800ドルを突破した。
「私は投資のアドバイスをしているわけではない」と、クックは注意を促した。
クックがどれだけの暗号通貨を所有しているのか、また彼がどのコインに投資したのかは明かされていない。フォーブスは9日時点でのクックの保有資産を14億ドル(約1580億円)と試算している。
暗号通貨は、ボラティリティーや将来的な規制強化への懸念にもかかわらず、ここ最近で主流の投資オプションとして見られるようになっている。テスラやマイクロストラテジー、スクエアなどの企業が保有するビットコインの価格は、ここ1年で4倍以上に上昇している。
そんな中、時価総額2兆4750億ドルのアップルがビットコインの購入を計画している、あるいは購入したという噂が浮上していたが、今回のクックのコメントは、その噂を打ち消した。ただし、アップルは、アップストアで暗号通貨のウォレットアプリのダウンロードを許可している。
シカゴ大学の調査によると、2020年7月から2021年7月の間に暗号通貨を取引した米国人の割合は13%に達していた。
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