ビジネス

2021.11.10

フットウェアのオールバーズがIPO、時価総額40億ドル超に

David M. Benett/Dave Benett/Getty Images


オールバーズは、オンラインでの消費者への直接販売からスタートしたが、現在では35の実店舗を構え、今後数年間でさらに数百店をオープンする計画だ。実店舗は、ブランド認知を高めることに役立ち、オンラインと店舗での販売促進に貢献している。

オンラインと店舗の両方で買い物をするリピーターは、どちらか一方で買い物をする人に比べて、消費額が1.5倍に上る。ボストンのバックベイ地区に店舗をオープンした際には、最初の3カ月間で、ウェブサイトのトラフィックが15%、新規顧客が83%増加したほか、グレーター・ボストン地域からの売り上げが77%増加した。

ズウィリンガーは、「顧客は、スマートフォンで親指を使ってウェブを閲覧するだけではなく、やはり買い物をすることが好きなのだ」と述べ、ルルレモンのような企業の成功を参考にしたと述べている(ルルレモンは、卸売パートナーを探さず、その代わりに約500店舗をオープンさせた)。

オールバーズは、プロサッカー選手だったティム・ブラウンが、多くのスポーツ用品に付いている派手なロゴに異議を唱え、自らシューズのデザインを考え始めたことがきっかけでスタートした。ブラウンが疑問に感じたのは、なぜ誰もメリノウールを使わないのかということだ。メリノウールは、同氏の故郷ニュージーランドの羊から豊富に採れるもので、軽量で吸湿性に優れることで知られる。

ブラウンは、エンジニア出身のズウィリンガーと手を組み、同社最初の製品となった95ドルのウール製スニーカーを開発した。

ともに40歳のブラウンとズウィリンガーは、今後も引き続き共同CEOを務める。ブラウンは同社株式を10%保有しており、その価値は3日の終値ベースで約4億2500万ドルとなった。ズウィリンガーは8%の株式を保有しており、その価値は約3億4000万ドルだ。

同社は、ナスダックでティッカーシンボル「BIRD」で取り引きされている。

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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