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David M. Benett/Dave Benett/Getty Images

サステナブルなフットウェアブランドのオールバーズが、米国時間11月3日の新規株式公開(IPO)で3億ドル超を調達した。取引初日に株価が91%上昇し、時価総額は41億ドルとなった。

サンフランシスコを拠点とし、ウールやサトウキビなどの天然素材を使ったスニーカーで知られるオールバーズは、IPO直前の2日夕方、公開価格と株数を、当初目標の「1株12~14ドルで1920万株」から、「1株15ドルで2020万株」に引き上げていた。

オールバーズは、2020年9月にフランクリン・テンプルトン、ティー・ロウ・プライス、ベイリー・ギフォードなどから1億ドルを調達し、評価額は17億ドルとされていた。2015年の創設以来、同社の調達額は計2億ドルに上る。

ワービーパーカーやレント・ザ・ランウェイなど、ベンチャーキャピタルが出資する小売企業のIPOが続いており、いずれも上場開始から株価は下落しているものの、その流れに新たにオールバーズが加わったかたちだ。また、テニス選手ロジャー・フェデラーが支援するスイスのシューズメーカー、On(オン)も9月に上場している。

オールバーズはまだ利益を出しておらず、提出書類によると、2020年は2億1900万ドルの売上高に対して2590万ドルの損失を計上している。同社によれば、長期的な視野に立って事業に投資しており、新素材の開発や、サステナブルだがコストのかかるサプライチェーンの構築に資金を投じているという。これは、口だけのサステナビリティを掲げる企業と一線を画し、環境や気候変動に関心を寄せる顧客にアピールするうえで重要なことだ。

共同創設者で共同CEOのジョーイ・ズウィリンガーはナスダックのインタビューで、「市場にはノイズが多くて苦労している。人々は何にでも『サステナビリティ』というラベルを貼る。その言葉を使うのに規制がないからだ」と語っている。

オールバーズは、すべての製品にカーボンフットプリントの表示を導入している。そして、1足の製造に要する二酸化炭素(CO2)の量を、一般的なシューズに比べて平均30%削減しているという。また、カニの殻やユーカリなどの新素材を取り入れ、フットウェアだけでなく、アパレルの品揃えも拡大している。

「これは、自然を利用したイノベーションだ」と話すズウィリンガーは、利益は必ずついてくると自信をみせる。「我々は、消費者が最も関心を寄せている問題を通じて、彼らと深く結びついている。それが財務上の成果にもつながることを、賢明な投資家たちは読み取っているはずだ」

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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