すべての才能ある選手にチャンスを。名だたる五輪選手を育てたIMGのマネジメントとは


もうひとつの共通点は、地道にコツコツ努力ができること。「練習の虫」という表現もあるように、やはりどのトップアスリートも地道に反復練習をしています。毎日飽きずに同じ練習や動きを繰り返すことができる、それも才能です。

トップアスリートでも、練習でできたことが試合でもできるとは限りません。ですが、練習でできないことは絶対に試合でもできません。それを本当に理解している選手は、地道な反復練習を続けられるのだと思います。

最後は、人間性。やはり周囲の人から気持ちよくサポートを受けられる人ほど、成長する傾向があります。

これは単なる人柄の良さや、営業力の有無という話ではありません。その人の普段の行動や練習に取り組む姿勢なども含めて、関係する人や組織に「応援したい」「何かしてあげたい」と思わせることができるという意味です。大きな夢や目標の達成のために人を巻き込む力。スケボーの開選手には、強くそれを感じました。

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2024年のパリ五輪からブレイキン(ブレイクダンス)が競技に加わります。ダンスもスケボーのようにエントリーしやすい競技ですし、オンライン配信にも向いています。現代的で成長が期待できると感じ、当社でも注目しています。

活躍する選手をより早く、多く発掘し、積極的に機会を与える。年齢も性別も多様な「成功するアスリート」のイメージを、広く伝えていきたいです。

文=尾田健太郎 取材・編集=田中友梨 撮影=山田大輔

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