世界初の「石油プラットフォームテーマパーク」 サウジで計画

Reza/Getty Images

サウジアラビアは、隣国アラブ首長国連邦(UAE)ドバイにある並外れた娯楽施設を超えるべく、「エクストリーム(度を超えた)パーク」と呼ぶ新巨大テーマパーク「ザ・リグ(The Rig)」の建設計画を発表した。開園は2025年の予定だ。

アラビア湾内にある石油プラットフォームを広さ15万平方メートルの巨大なリゾートへと改装するもので、同国を2030年までに観光大国とすることを目指す戦略の一環だ。同国のパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が出資し、計800室を備えたホテル3軒が併設され、うち1軒は超高級仕様。レストランも11軒あり、全施設が橋で結ばれている。

ジェットコースターやウオータースライダー、潜水艦ツアーに加え、ダイビングやバンジージャンプなどのスポーツも楽しめる。高級志向の客はヘリコプターで到着したり、50隻が停泊可能なスーパーヨットマリーナを利用したりもできる。「海上石油プラットフォームにインスパイアされた世界初の観光地」をうたい、石油掘削機械の使い方を体験できる施設も用意されている。



UAEのドバイやアブダビ、カタールの首都ドーハなど、競合する旅先がある中、ザ・リグでは周辺国の観光客を多数呼び寄せることで年間100万人以上の集客を目指している。サウジアラビアはこれに先立ち、首都リヤド近郊に世界最速のジェットコースターを有する娯楽都市「キディヤ(Qiddiya)」を2023年にオープンすると発表していた。キディヤにはテーマパークやウオーターパーク、スポーツ施設など300施設が建設され、ディズニーワールドをしのぐ世界最大の娯楽都市になる予定だ。

編集=遠藤宗生

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