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(c) Einride

スウェーデン製の「Pod」と呼ばれる自動運転トラックが、大西洋を越えて米国に到着した。Podは貨物の輸送に使われるが、ドライバーは乗車せず、遠方にいるリモート・ポッド・オペレーターと呼ばれる担当者が車両の操作を行う。この職業は、Podを開発したスウェーデンの物流テクノロジー企業「Einride(アインライド)」が世界で初めて生み出したものだ。

Einrideは11月3日、米国でオペレーションを開始したこと発表した。同社の創業者兼CEOのRobert Falckは、テキサス州オースティンとサンフランシスコの拠点に加え、ニューヨーク市に米国本社を新たに開設すると述べている。

Einrideは、エリクソンやシーメンスなどの技術パートナーと契約を締結したほか、食品会社のオートリー(Oatly)やブリヂストン、ハイアール傘下のGE Appliancesに車両を提供することで合意したという。

「米国は世界で最も競争が激しい市場だが、厳しい環境に身を置くことで製品力を強化するため、進出を決断した」とFalckは話す。

Podの新バージョンは、米国の安全基準や政府基準に適合するよう製造される予定だ。また、Falckによると、貨物コンテナに対応するよう、来年には平台型の車両を新たにリリースする計画という。

Einrideは、米国進出の一環としてSagaと呼ばれるオペレーティング・システムをリリースする。荷主は、Sagaを介してEV(電気自動車)化によるコスト競争力の改善を管理したり、輸送ルートの選択や配送のトラッキングをすることができる。

近年、トラック運転手の不足によって配送が滞る事態が生じており、物流企業は運転手を確保するために多額の費用を支払っている。Podを操作するリモート・ポッド・オペレーターの存在は、こうした問題の解決策として注目されている。

コカ・コーラとも提携


「リモートでトラックを操縦する仕事は、従来の運転手のアップグレード版だと言える」とFalckは述べた。同社のオペレーターは特別な資格を必要とせず、Einrideが直接雇用する。当面、Podはジオフェンシングによって指定された地域に限定した運用となるが、将来的には公道を走行する予定だ。Einrideは、米国で事業を開始してから5年以内にリモート・ポッド・オペレーターを含む2000人の新たな雇用を生み出す計画だ。

編集=上田裕資

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