DXから日本の未来を語る 「Forbes JAPAN DX SUMMIT 2021」


Closing Keynote Session「AI × Business -DXのコアテクノロジーとしてのAIとは?-」


Closing Keynote Sessionでは、日本ディープラーニング協会(JDLA)理事長で東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊とDeepLearning.AI 創業者のAndrew Ng(アンドリュー・ン)が、DXのコア技術としてのAIについて語り合った。zero to one 代表取締役CEOでJDLA人材育成委員の竹川隆司がモデレーターを務めた。



2人はまず、日本やアメリカのDXの現状について分析。アンドリューは技術革新によって膨大なデータを収集できることになったことに触れ、「誰もがこれほどのデータを収集できる能力を得たいま、AIによって多大な価値を生み出すチャンスがどの大規模産業にも存在します」と述べた。

松尾もそれに同意したが、では今後、日本がAIの力によって効果的にDXを推進するにはどうすればいいのか。2人は人材教育をはじめ、さまざまな角度から提言をした。

最後にアンドリューは、これからビジネスのみならず社会の営みにおいても避けて通れないAIとの向き合い方について、日本のビジネスパーソンにこうメッセージを送った。

「100年前の電力の普及によって、全産業に変革がもたらされましたが、AIは現代版の電力のようなものだと思います。社会の一員として最善を尽くして技術を学び、国民や私たちのビジネスにどう影響するかを考える。そして、皆の利益のためにどう舵取りするかという意味において、AIの具体化に力を貸すことは、私たち一人ひとりの責務だと思います。私たち全員で多くの価値を生み出し、皆がより幸せになれるよう願っています」


左から、Andrew Ng(アンドリュー・ン) DeepLearning.AI 創業者、竹川隆司 zero to one 代表取締役CEO/JDLA人材育成委員、松尾 豊 日本ディープラーニング協会(JDLA)理事長/東京大学大学院工学系研究科教授

text by Fumihiko Ohashi edit by Akio Takashiro

ForbesBrandVoice

人気記事