上陸後約1年半でここまで多くのターゲットに支持されたのは、コミュニケーション施策によるところも大きい。
「ブランドとしても、製品としても新しいものなので、まずは認知していただくことが重要です。そのためにまず注力したのが、小売店の店頭プロモーションでした」
そのひとつが、店頭で思わず手に取りたくなり、SNSでも拡散したくなるようなパッケージ。コクと芳醇なアロマ実感できるパッケージデザインとし、プレミアム感を出すためにスリムな容器を選んだ。この形状は、飲み口が広いため開けた瞬間に香りが広がるというメリットもあるという。
4月には、一部店舗で「1本買うと1本無料」というキャンペーンを展開し、「まずは体験してもらう」環境をつくった。同時に、同社のSNSのフォロワーに対しても積極的に情報発信を行った。
さらに、“マス”にアプローチするためにテレビCMを放映。コスタコーヒーのブランドの“人格”を知ってもらうために「ミスターコスタ」というキャラクターを起用し、商品の魅力を親しみやすい形で紹介する内容とした。
10月に開始した新CM「Mr.COSTAラテ エスプレッソ/ HOT新登場」篇
「容器にも特徴があるので、CMを見た方が店頭で『これがテレビでやっていた商品か!』と思い出せるように、商品イメージも大きめに出しています」
そして、7月には原宿駅にテイクアウト専門店をオープン。原宿限定のオリジナルドリンクがあることでも注目を集め、緊急事態宣言が続く中でも売上は好調をキープしてきた。
コスタコーヒー 原宿駅店
「原宿は“トレンドの発信地”でもあるので、出店することで大きな広告効果もあります。まだまだコスタコーヒーを知らない方や、知っているけど飲んだことのない方がいらっしゃると思いますが、オフライン・オンライン両方で、認知拡大に向けてアプローチしていきます」
コスタブランドを根付かせたい
10月には、「コスタ ブラック」「コスタ カフェラテ」に次ぐ3つ目のペットボトル商品として「コスタ ラテ エスプレッソ」を発売。さらに、秋冬に向けて「ブラック」と「カフェラテ」のホット商品も発表した。
「コスタ ブラック」「コスタ カフェラテ」のホット商品
「ラテ エスプレッソは、直営店のシグネチャーモデルである『フラットホワイト』をイメージした商品です。ホット商品は、香りが引き立つので、コスタコーヒーの魅力をより実感できると思います」
今後は、RTD、NRTDともに市場のトレンドや消費者の動向を見ながら商品開発を行い、ブランドの認知向上と飲用機会の拡大を図っていく。
「当面の目標は、日本にコスタコーヒーというブランドを根付かせること。日本コカ・コーラとしては、ジョージアとコスタの2ブランド戦略でより多くのファンを獲得していきたいです」