電話の目的は、有給家族休暇を提供する民主党の法案への支持を求めることで、メーガン妃はこの数週間前にも有給家族休暇を支持する趣旨の書簡を米議会宛に提出していた。
メーガン妃のこの行動は、サセックス公爵夫人である妃が米国の政治に介入すべきでないと考える共和党指導者らの怒りを買っている。
キャピト上院議員は米政治専門サイトの「ポリティコ」に対し、車を運転中に非通知の番号から電話がかかってきたと語った。キャピトは最初、それがジョー・マンチン上院議員だと思っていたが、電話をかけていたのはメーガン妃で、有給家族休暇について議論することが目的だった。
コリンズもポリティコに対し、私用の回線にメーガン妃から電話がかかってきたことを認めた。コリンズは「(メーガン妃と)話すことができたのはうれしかった」が、自分はメーン州の住民が有給家族休暇についてどう考えているかに「より関心を寄せていた」と答えた。
また、カーステン・ギリブランド上院議員(ニューヨーク州選出)はポリティコに対し、2人の上院議員の電話番号をメーガン妃に渡し、メーガン妃が電話をかけることを2人に事前に伝えていたことを認めた。
メーガン妃は先月、バイデン大統領が掲げてきた民主党の法案「ビルド・バック・ベター(より良い状態への再建)」の一部として有給家族休暇を通すよう政治家に促すため書簡を送付していた。
ジェーソン・スミス下院議員(ミズーリ州選出)やリサ・マクレーン下院議員(ミシガン州選出)含む共和党の指導者らはこの行為により、メーガン妃の政治への影響力に対し疑問の声を上げた。スミスに至っては、「米国の政治に影響力を与えようとする試み」を理由としてメーガン妃の王室の称号を剥奪することさえ提案している。
ギリブランドはポリティコに対し、メーガン妃は「有給休暇に関する作業部会に長期的に参加したいと考えていて、そうなるだろう」と述べ、「その実現が今になるにせよ遅れるにせよ、彼女は今後、有給休暇のテーマに協力して取り組むことが期待される女性グループの一部になるだろう」と続けた。