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“【RT実験】このツイートが2000回以上RTされたら抽選で3名と勝手に共同起業します。何もしなくてもいいので勝手に取締役にします。”

2012年のエイプリルフール。連続起業家・家入一真氏のツイートで幕を開けた起業イベントは3名が当選した一方で、1万6千人以上の“敗者”を出した。「ただの抽選なのに、何だかすごく悔しい」......こうした声から立ち上がったのが「イエイリ春の起業祭り2012~負け組の会~」という名のSNSコミュニティ。本ストーリーの主人公・内山達雄は、そのうちのひとりだった。

イベント終了から4カ月が経った頃。内山は敗者たちに向けて「渋谷に集まりませんか」と呼びかけた。当日、指定のカフェに現れたのは5名。エンジニア、経理担当者、大学生など職種はさまざまだったが、皆の思いはひとつだった。

「とにかく起業して、家入さんに応援してもらいたい。ただそれだけでした。だからアイデアはゼロ(笑)1人4万円ずつ出して、とりあえず会社という箱を作ったんです」 

あれから、9年。

設立されたハンズシェアという会社は、ツクリンクと名を変えた。主軸事業は、登録業者数5万6千を誇る建設業マッチングプラットフォーム「ツクリンク」の運営。2021年3月には約3億円の資金調達を実施し、上場も視野に入れている。 

たった1件のツイートが、内山の人生をがらりと変えたのだ。

大学中退からとび職人へ。管理職へ昇進、退職、そして起業


「大学中退後、手早く生活資金を作りたくて、建設現場のバイトを始めたんです。いわゆるとび職ですね。最初は腰掛けのつもりでしたが、思いがけずその面白さにのめり込んでしまって」

数多ある業種の中で、なぜツクリンクは建設業に関わる事業を始めたのか。その理由は、内山自身の原体験にあった。

「例えば、資材の積み込み1つにしても、『必要数を見積もる』『正確に数える』プロセスを加えるだけで作業は劇的に効率化されます。こうした当たり前を現場に根付かせるのも楽しかったですし、何よりも“地図に残る仕事”であることに充足感を覚えていました」

建設会社から能力を認められ、正社員に登用された彼。以後、十数年にわたり力を尽くすも、誰にも超えられない障壁が立ちはだかる。2008年に勃発したリーマンショックだ。

「管理職でしたから、元請け業者からの発注額が激減している実態は当然把握していました。でも立場上、部下たちには『そのうち景気も良くなるから』と気休めの言葉をかけ、ただただ引き留めるしかなかった。こうした“嘘”をつくのも辛かったですし、自分自身も、このままこの場所にいていいのかと不安を感じるようになって。別の道を模索し始めました」

新たな活路を見出そうと始めたのが、アフィリエイト。本業の傍ら独学で学び始めた内山だったが、数カ月後には月100万円を売り上げるまでになった。しかし、しばらくすると「コツさえつかめれば、誰でも稼げる」仕組みに気づき、空虚感を抱くようになる。

本格的にIT業界に参入したい。自分にしかできない事業を立ち上げたい......内山は、アフィリエイトサイトの売却、そして建設会社の退職を決意した。

その後、家入氏のイベントに参加し、2012年“負け組”のメンバーとともに現在のツクリンクを立ち上げたのは冒頭で紹介したとおりだ。

「とにかく家入さんに具体的な相談を持ち掛けたいと、創業から2カ月後には“スタートアップ企業のシールを購入して応援する”サイトを立ち上げましたが、イマイチぱっとしませんでした。

本格的に事業を構想し始めたのは、起業家養成を目的としたシードアクセラレーションプログラムの応募を決めてから。採択されれば、500万円の資金が提供される......目標が明確になったことで、僕自身も経験があり、課題も認識している建設業へと方向性が定まってきたんです」

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「建設系プラットフォームは浸透に時間がかかる。でも、必ず社会の役に立つ」


建設業の仕事探しや業者探しが無料でできる、職人不足が解消できる──建設業マッチングプラットフォーム「ツクリンク」のアイデアは、無事にシードアクセラレーションプログラムで採択。結果的には別の出資者から資金を得たものの、第三者から認められたことが彼らの自信へと繋がった。

「実際に出資いただいた方のなかには、さくらインターネットの元共同ファウンダーであり、現在は同社のフェローを務めている小笠原治さんもいらっしゃいました。資金提供を受ける際に言われた『建設系のサービスは、軌道に乗るのに時間がかかる。でもきっと社会の役に立つから』という言葉は、今でも鮮明に覚えています」

実は、内山のアドバイザーとなっていたのは、小笠原氏だけではない。クラウドワークスや弁護士ドットコムなどを上場へと導いた“上場請負人” として知られるスダックスこと、須田仁之氏もそのひとりだ。売買サイトにあげた内山のアフィリエイトサイトに、須田氏が興味を持ったことが交流のきっかけとなった。

スタートアップ界隈を賑わすキーマンたちから手ほどきを受け、「ツクリンク」が本格リリースされたのは2013年5月。小笠原氏の言った通り、しばらくの間登録業者数は伸び悩んだが、内山は広告を一切打たず、口コミを大切にした。「一時的な効率化ではなく、本質改善を目指しているのだから、時間はかかる」と腹をくくり、規模の拡大よりもサイトそのものの信頼性やリテラシーを優先したのだ。

「口コミにつながる感謝の声は、大きいものも小さなものも当然嬉しいんですが、お叱りも重要視していて。まず、自分たちの力が足りていないことに気づけますし、何よりも『ツクリンク』を思って、わざわざ苦言を呈してくれる人がいるのは本当にありがたいな、と」

多様な声を活かしながら、サービスの拡充に努めてきた「ツクリンク」は、2016年に大きく躍進した。登録業者数が前年の5倍に急増したのだ。建設業者のスマートフォン普及がその追い風となった。

「それまで会社を続ける原動力となっていたのは従業員、そして出資者への責務のみ。たかだか100~200社の登録レベルでは『建設業を良くしていきたい』だなんて、とてもおこがましくて言えませんでした。ただただ、生き延びることだけを考えていた。

ですから潮目が変わったのは、間違いなく2016年ですね。僕たちのサービスが業界にそれなりのインパクトを与えられるようになり、目を向く先も身内から建設業の未来へと変化したんです。視座も上がりましたね。もう、何段階も」

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つくるひとも、使うひとも。誰もが「笑顔になれる」業界を目指して


2021年3月。ツクリンクはDG Daiwa Ventures、CAC CAPITAL、ドーガン・ベータおよび西武しんきんキャピタルからの第三者割当増資により、約3億円の資金調達を実施した。IPOを目指すなか、とりわけ内山が力を入れているのが人材採用だ。

「失敗も成功も含めて、自分に正直であること。自分の評価に対して、真摯に向き合えること。それが仲間への条件です。面接でどのように本質を見抜くか、ですか?過去に失敗したエピソードや苦手な業務を尋ねれば、大体は分かります。

失敗がないと言い切る人は、他責なんです。すべて正しい人なんて、この世にいる訳ないじゃないですか(笑)。失敗を失敗と捉えられていないだけ。

そして、苦手な業務がないという人は、得意なものもない」

2019年より「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」というミッションを掲げたツクリンク。建設業の国内市場規模は63兆円。病院で生まれ、家で育ち、学校やオフィスには電車やバスで通う......実際に、ひとは生まれてから死ぬまでずっと、建設業によって形作られたものと関わっているのに、作り手側に笑顔はない。だから......と内山は言葉を強めた。

「建物やインフラを利用する人だけじゃなく、作る人も笑顔にしたい。誰もが身近に感じられるような業界にしたい。それが、今の僕の原動力です」

近く到達するであろう「ツクリンク」登録業者数10万社。ゆくゆくは、建設技術の伝承や職人のセカンドキャリアなど領域を広げていきたい、と内山。その穏やかな口調のなかに、確かな情熱が感じ取れた。

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