今回の世論調査は、10月29日から11月1日にかけて調査企業モーニングコンサルトが米国の成人2200人を対象に実施したもので、回答者の55%がフェイスブックを「非常に好ましい」または「やや好ましい」と回答した。
一方、新しい社名「Meta」については、前向きな見方がわずか25%で、否定的な見方が40%を占めていた。さらに、新しいロゴについて好意的に捉えたのは32%、否定的に捉えた人々が30%だった。
また、ザッカーバーグについて好意的に見ている人は22%、否定的に見ている人は54%で、好感度はマイナス32ポイントだった。
さらに、同社の新たなプロジェクトであるメタバースについて、興味があるかどうかを尋ねたところ、68%が「興味なし」と答え、「興味がある」と答えたのは32%にとどまっていた。
メタバースを支持する割合が高い層は、ミレニアル世代(興味があるが46%)、Z世代(同44%)、都市部のコミュニティにいる人(同43%)、男性(同39%)の順だったが、いずれのグループにおいても興味がある人々の割合は半分以下だった。
ザッカーバーグは、メタバースへの社名変更について、「私たちが何者であるか、そして私たちが築きたい未来をよりよく反映させるため」と述べたが、回答者の半数は、実際には「ネガティブな報道から距離を置くため」(51%)、あるいは「スキャンダルから目をそらすために社名を変更した」(50%)と回答した。
世論調査によると、メタの社名とロゴは、他のどの年齢層よりもZ世代に人気があり、36%が社名を好意的にとらえ、44%がロゴを好意的にとらえていた。フェイスブックの内部告発者のフランシス・ホーゲンが暴露した内部資料によると、同社は若いユーザーの間でフェイスブックへの関心が低下していることに危機感を抱いており、その点においては、今回の試みは功を奏したのかもしれない。