経済・社会

2021.11.07 07:30

米国の文化や生活様式、半数以上が1950年代から悪化と回答

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また「現在、米国はその文化とアイデンティティーを失う恐れがある」という発言に賛成だと答えた人は、民主党支持者の間ではわずか33%だったのに対し共和党支持者の間では80%だった。共和党支持者の56%はまた、多くのことが変化したため「自国でもよそ者のように感じることが多い」という発言に同意した。
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PRRIのロバート・ジョーンズ最高経営責任者(CEO)はこの調査結果について「神秘的な過去の力である物悲しさや懐旧のようなものがある」と述べ、「人々が思い起こしているのは民族・宗教的なアイデンティティーであり、白人キリスト教徒、より厳密に言えば白人プロテスタントの米国だ」と続けた。

PRRIの調査では、陰謀論「Qアノン」と合致する考え方についても分析した。それによると、回答者の約17%がこうした意見を持っていた。中でも注目すべきなのは、「状況が非常に大きく変化してしまったため、米国の真の愛国者は国を救うため暴力に訴えなければならない可能性がある」という記述に同意した人が全回答者の17%に上ったことだ。共和党支持者の間では、この割合は30%だった。

共和党支持者は長年、米国の過去に懐古の情を持っていると考えられてきた。トランプ前大統領は2016年、「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」のスローガンの下、大統領選に勝利した。
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2016年に行われたPRRIの調査でも同様に、米国は悪い方向に変化したと考えていたのは回答者全員の51%だったのに対し、トランプに投票した人の間では72%だったことが判明した。ジョーンズは当時、2016年の大統領選が結果として「米国の未来に関する相反する展望についての国民投票となった」ことが調査から示されたと述べている。

世論調査からは、共和党支持者は歴史的に見て大部分が白人だということが示されている。またPRRIの調査は、共和党支持者の間では民主党支持者と比べて多様性を受け入れることにためらいがあることを示す他の調査とも一致している。

翻訳・編集=出田静

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