世界でも最も裕福な「スポーツチームオーナー」TOP10

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大金持ちになってスポーツチームを手に入れるという夢は、世界のビジネスパーソンが抱く野望のひとつだ。起業や投資で財を成した成功者たちは憧れのチーム買収のため、こぞって巨額を投じる。コロナ禍でもマネーの動きは止まらず、昨年はヘッジファンド界の大物スティーブ・コーエンが、松坂大輔も在籍したメジャーリーグ球団を買収し、7位にランクイン。

1:所有チーム(競技名) 2:資金源 3:純資産(対前年増加率)

1位 ムケシュ・アンバニ
1:ムンバイ・インディアンズ(クリケット) 2:複合企業 3:$84.5B(+130%)
インド最大の民間企業リライアンス・インダストリーズの会長兼社長は、同国一の大富豪。プロクリケットチームを所有する。

2位 スティーブ・バルマー
1:ロサンゼルス・クリッパーズ(NBA) 2:マイクロソフト 3:$68.7B(+30%)
マイクロソフトCEOを退任後の2014年、20億ドルでNBAチームのオーナーに。昨年1位から順位を下げたが資産は3割増。

3位 ダニエル・ギルバート
1:クリーブランド・キャバリアーズ(NBA) 2:住宅ローン会社 3:$51.9B(+699%)
全米最大の住宅ローン会社クイッケン・ローンズの会長。保有する株の高騰で、資産額は昨年の700倍近くに跳ね上がった。

4位 フランソワ・ピノー&家族
1:スタッド・レンヌFC(サッカー) 2:高級ブランド 3:$42.3B(+57%)
イヴ・サンローランやグッチなどのハイブランドを擁する仏ケリングの創業者が1998年にレンヌを買収、一族で所有する。

5位 ディートリッヒ・マテシッツ
1:ニューヨーク・レッドブルズ(サッカー)、レッドブル・レーシング(F1) 2:レッドブル 3:$26.9B(+63%)
オーストリア出身のマテシッツはエナジードリンクメーカーのレッドブル共同創業者でCEO。F1には2005年から参戦。

6位 ロバート・ペラ
1:ゴールデンステイト・ウォリアーズ(NBA) 2:無線通信機器 3 $18.3B(+161%)
元アップルのエンジニアが、無線機器のユビキティ・ネットワークスを起業。34歳でNBAチームのオーナーになる夢を実現。

7位 スティーブ・コーエン
1:ニューヨーク・メッツ(野球) 2:ヘッジファンド 3:$16B(+15%)
ヘッジファンド王ことコーエンが昨年、約2500億円でメッツを買収。資産1兆円超はMLBオーナーではダントツの富豪。

8位 ロマン・アブラモビッチ
1 :チェルシーFC(サッカー) 2 :鉄鋼業、投資 3:$14.5B(+28%)
2003年にオーナーとなったロシアの億万長者が、移籍市場に大金を注ぎ込んで優秀選手を次々獲得、いまや強豪クラブに。

9位 デビッド・テッパー
1:カロライナ・パンサーズ(NFL) 2:ヘッジファンド 3:$14.5B(+21%)
ヘッジファンドのアパルーサ・マネジメントを創業した著名投資家が、2018年、チーム創設者追放に伴い約2500億円で買収。

10位 ジョセフ・ツァイ
1:ブルックリン・ネッツ(NBA) 2:Eコマース 3:$11.6B(+16%)
2019年、中国のアリババ共同創業者で元CFOが約2500億円で単独オーナーに。米スポーツチームでは史上最高の買収額。

算出方法
米フォーブスが発表した世界ビリオネアリストより、スポーツチーム所有者を抽出。資産は2021年3月5日の株価や為替相場に基づき計算(1ドル=110円で換算)。

文=フォーブス ジャパン編集部、杉山大祐、鬼頭佳代

この記事は 「Forbes JAPAN No.085 2021年9月号(2021/7/26発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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