米国連邦準備制度理事会(FRB)は3日、パンデミックに伴う危機対応として導入した「量的緩和」の縮小を発表する見通しだが、投資家はそれに先立ち、相場を押し上げている。
ダウ平均株価は、JPモルガン、ビザ、ゴールドマン・サックスなどが大幅に上昇したことを受けて、94ポイント(0.3%)上昇し、2営業日連続で最高値を更新した。テック銘柄が多いナスダックも0.6%上昇し、3営業日連続で最高値を更新した。S&P500も0.2%の上昇し、最高値をつけた。
セブンズ・レポートの創始者であるアナリストのトム・エッセーは、1日朝のリサーチノートで、市場の先行きへの期待感を指摘し、好調な企業収益と2つの巨大な財政パッケージの進展が見込まれることから、今週も引き続き株価の上昇が続くと予測した。
エッセーはまた、FRBが今週水曜日に発表する見通しの量的緩和の縮小が、経済のスムーズな回復につながるはずだと述べている。
エコノミストは、FRBが現行の月額1200億ドルの資産購入を来年半ばまでに完全に終了させるため、毎月150億ドルずつテーパリング(縮小)すると予想している。このスケジュールは、FRBの支援の打ち切りが、拙速過ぎるものになることを懸念する投資家の不安を和らげるとエッセーは述べている。
Refinitivのデータによると、S&P500企業の約82%が第3四半期に予想以上の利益を計上しており、サプライチェーンの制約やコストの上昇にもかかわらず、企業収益が概ね堅調に推移したことで、10月の株式市場は史上最高値で終了した。
グーグルの親会社のアルファベットや、マイクロソフト、ゴールドマン・サックス、テスラ、フォードなどの業績は、予想を上回った。今年はインフレ懸念が市場を揺さぶっているが、Ally Investのチーフ投資ストラテジストのLindsey Bellは、その懸念は投資家を落胆させるほどのものではないとし、「サプライチェーンの制約に関する懸念が薄れ始めている」ことを示す兆候として、輸送関連や一般消費財関連の株価の上昇を指摘した。
S&P500は今年25%上昇し、ダウは19%、ナスダックは22%の上昇となっている。