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2021.11.01 17:00

セレブの死後収入ランキング、児童作家ロアルド・ダールが初の首位

英国の作家、ロアルド・ダール(Photo by CBS Photo Archive/Getty Images)

フォーブスが毎年公開する「死後も稼ぎ続ける著名人ランキング」で今年、初の1位となったのは「チョコレート工場の秘密」や「おばけ桃が行く」で知られる英国の作家、ロアルド・ダールだった。

死去からおよそ31年がたった2021年9月、米動画配信大手ネットフリックスはダールの作品を管理してきた英ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーを約6億8400万ドル(約780億円)で買収したと発表。ダール(の相続人ら)は主にこの契約により、2020年10月30日からの1年間で約5億1300万ドルを手にしたとみられる。

「チャーリーとチョコレート工場」などの大ヒット映画を生み出してきたダールの作品すべての権利を取得したネットフリックスは今後、ダールをテーマにしたビデオゲームの制作や没入型体験の提供といったサービスの開始に向け、準備を進める計画だという。

昨年の1位で 2013年から8年連続でトップを維持していたマイケル・ジャクソンは、最新のランキングでは3位となった。2位は昨年10位だったプリンス。遺族は財産の43%を手放したことなどで、およそ1億2000万ドルの収入を得た。

また、今年はダールのほか、R&B歌手のルーサー・ヴァンドロスや歌手・俳優のビング・クロスビー、作詞家のジェリー・ゴフィンが初めてランクイン。いずれも米プライマリー・ウェーブに著作権を譲渡したことにより、収入が大幅に増加した。ヒットメーカーたちの作品に対するとどまることのない需要は、死後も彼らに多額の収入をもたらしているということだ。

今年の「セレブの死後収入ランキング」に入った13人は、以下のとおりとなっている(下段は死去した日と死因)。

1位 ロアルド・ダール/作家(5億1300万ドル)
1990年11月23日(74歳)/がん

2位 プリンス(1億2000万ドル)
2016年4月21日(57歳)/薬物過剰摂取

3位 マイケル・ジャクソン(7500万ドル)
2009年6月25日(50歳)/薬物過剰摂取・殺人

4位 チャールズ・シュルツ/漫画家(4000万ドル)
2000年2月12日(77歳)/がん

5位 ドクター・スース/作家(3500万ドル)
1991年9月24日(87歳)/がん

6位 ビング・クロスビー/エンターテイナー(3300万ドル)
1977年10月14日(75歳)/がん

7位 エルヴィス・プレスリー(3000万ドル)
1977年8月16日(42歳)/心臓発作

8位 アーノルド・パーマー(2700万ドル)
2016年9月25日(87歳)/心疾患

9位 ジェリー・ゴフィン/作詞家(2300万ドル)
2014年6月19日(75歳)/自然死

10位 ルーサー・ヴァンドロス/R&B歌手(2100万ドル)
2005年7月1日(54歳)/脳卒中

11位 ボブ・マーリー(1600万ドル)
1981年5月11日(36歳)/がん

12位 ジュース・ワールド/ラッパー(1500万ドル)
2019年12月8日(21歳)/薬物過剰摂取

13 位 ジョン・レノン(1200万ドル)
1980年12月8日(40歳)/殺人

ランキングは、MRCデータ、IMDbPro、NPD BookScanのデータ、関係者へのインタビューから得た情報を用い、2020年10月30日からの1年間に故人らが得た収入(税引前)の推計に基づき作成した。エージェントやマネージャー、弁護士への支払い分は、収入から差し引いていない。

編集=木内涼子

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