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2021.11.01

累積赤字465億円でIPO、オンライン講座「ユーデミー」の今後

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投資家が期待を寄せるのは、従業員一人あたり年間360ドルで提供される法人コースだ。人気の講座には、効果的なビジネスメールの書き方や、チームでのコミュニケーションの取り方などが挙げられる。

法人コースの講師の取り分は収益の25%と少ないため、収益性が高く、マーケティング費用も抑えられるという。この部門は急速に成長しており、2020年の売上高の約30%を占めていた。

ユーデミーはまた、月額20ドルから30ドルで、5000の講座を無制限に利用できるサブスクリプションモデルのテストを行っている。

筆者の電話取材に、タイムズスクエアのホテルから応じたCEOのコッカリは、疲れてはいるが、ほっとした様子で「節目を迎えられてうれしい」と語った。株価の低迷について尋ねると、「IPO市場は不安定だ。我々は長期的なプレーヤーだ」と話した。

いつ頃、黒字化を果たせるかと聞くと、「その種の質問には答えられない。上場初日にルールを破りたくないからね」と述べた。

編集=上田裕資

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