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起業家たちの「頭の中」

食べチョク代表 秋元里奈 (提供=DIMENSION NOTE)

「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」をビジョンに掲げ、一次産業の生産者が、個人に直接商品を販売できる産直通販サイト「食べチョク」を提供しているビビッドガーデン。累計資金調達額は8億円を超え、テレビ東京「日経スペシャル カンブリア宮殿」にも取り上げられた。同社の代表取締役社長の秋元里奈氏に、起業家の素養や事業成長の秘訣などについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの伊藤紀行が聞いた(全3話中3話)

第1話:プラットフォーム事業の「バランス」の作り方|食べチョク 秋元里奈 #1
第2話:起業初期に苦戦した採用 1人目のエンジニアに出会うまで|食べチョク 秋元里奈 #2


大企業連携は「飛び道具」


──スタートアップが大企業連携をするにあたり、意識されていることがあればお聞かせください。

私はスタートアップの大企業との連携は「飛び道具」で、創業初期はあまりそれに頼らない方が良いと思っています。

「大企業連携」と聞くと一見すごく見える一方で、実際に業績に反映されるのはかなり稀です。なぜなら、連携は双方にとってメリットがないと成り立たないのに、特に創業初期のスタートアップでは大企業に対して十分なメリットが提供できないケースも多いからです。

自分の強みが明確に無い時にむやみに連携しても、パワーバランスが崩れるのでうまくいきません。

飛びつきたくなる気持ちもわかりますが、自分たちにまだ強みが無い段階ではぐっとこらえて、事業KPIを他社に依存しない構造づくりが大切だと思います。

また大企業と組むデメリットとして「色がつく」というのもあります。必ず「不可逆性が成長の障壁にならないか」も確認しておくべきでしょう。

期待値をすり合わせ、目的や意義、双方のメリットを最初の段階で腹を割って話し合う。そうしたプロセスをしっかり経ることによって、はじめて大企業との連携を成功させることができるのだと思います。

出資を断られたことを力に変えた


──現在は累計資金調達額が8億円を超えた御社ですが、どのようなことを意識されてきましたか?

私たちの資金調達は、プロダクト開発前に融資、次にシードラウンドで個人投資家から4000万円、そしてVCから2億円、6億円という形で実施してきています。

シードラウンドはサービスリリース直後のタイミングで、まだうまくいくか判断できなかったこと、そして一次産業領域の事業立ち上げは時間がかかる可能性があったため、VCから調達はしないと決め、長い目線で見てくれる個人の方に出資いただきました。

文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

起業家
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