2. 努力する
心理学者のマーティン・セリグマンは、ストレス過剰と退屈の間の最適な状態「フロー」が人間を幸福にする3つの主要な原動力の一つだと述べている。ではどうすればフローの状態に達することができるのだろう? それは努力だ。
「圧倒されるようなプロジェクト、新たな市場セグメントを学ぶことが必要とされる昇進、会社のロンドン支社への転勤の機会などには全て、努力が必要だ」とテート。「そして努力には、幸せではなく不安とストレスが伴うことが多い」
しかし、人に安全地帯から足を踏み出すように強制するもの、また人々が最も頻繁にフローを感じるものはこうした「努力」、そしてやりがいのある機会だ。簡単過ぎる、あるいは過剰に心地良い状態である場合は、仕事のどの部分が簡単過ぎるのか、自分の役割のどこに安心し過ぎるようになったのか、学習や成長の機会を持ち自分に課題を課すにはどうすればよいかを自問しよう。
3. ルーティンを確立する
多くの人はルーティンは退屈だと言うが、より充実感を与えてくれるのはルーティンの作業自体ではなく、作業をルーティン化することで得られる時間だ。テートは「最も頻繁に行うタスクのルーティンを作れば、それが脳に埋め込まれパターン化される。その結果、こうした作業に費やす時間や必要な配慮は減る」と述べた。
電子メールは事前に設定した時間に確認して作業をルーティン化したり、服や食事の選択肢を限定して、より価値の高い決断に時間やエネルギーを費やすようにしたりすること。ルーティンを作ることで節約できる時間は、元気やわくわくした気持ちを得られる個人的な関心や仕事のプロジェクトに向けることができる。
4. 休憩を取る
休憩は、やる気がない怠け者のためのものではなく、真の意味で生産性を維持するために全くもって必要なものだ。「価値あるアイデアを生み、目標を達成し、仕事でより幸せになりたい場合、勤務日を通じて休憩を複数回取るべきだ」とテート。「休憩とは電子メールの確認ではなく、楽しくて仕事に関係なく、脳が休息できることだ」
こうした休憩を確実に取る一つの方法は、勤務日の計画に休憩を組み込むことだ。作業や会議のリストと共に、休憩時間の枠を入れておこう。確実に休憩を取るもう一つの方法は、同僚に「休憩仲間」になってもらい、遠隔勤務であっても一緒に休憩を取る時間を設けることだ。
日曜の夜や月曜の朝自体をなくしてしまうことはできないが、それについてどう感じるかについては自分自身で制御できることだ。習慣を再評価し、より健全な習慣を身に付けることで、恐怖の1日は元々の姿である休息の1日になることができる。