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ビープル「HUMAN ONE」(c)christie's

今年3月のオークションに出品したNFTアートが、史上最高額の6930万ドル(約75億円)で落札されたアーティストのビープル(Beeple)が、11月に出品する新たな作品を発表した。NFTブームの火付け役となった彼は、デジタルアートの枠を超えるフィジカルな作品をクリスティーズのオークションに出品する。

「HUMAN ONE」と呼ばれる作品は、LEDスクリーンで覆われた高さ約2.1メートルのボックスが回転するもので、宇宙飛行士のようなスーツを着た人物が歩いている映像をさまざまな角度から見ることができる。



ビープルとして知られるマイク・ウィンケルマンは声明で、ブロックチェーンを使って1日に複数回、ビデオの背景の細部を微調整すると述べた。クリスティーズによると、彼は、生涯を通じてこの映像を更新し続け、最新の出来事を取り入れたものにしていく計画という。

この作品は、ウィンクルマンにとって初めてのフィジカルなアート作品だが、今回の出品には作品に紐づくNFTが含まれる。

「HUMAN ONE」は、クリスティーズが11月9日に開催する「21st Century Evening Sale」で、ジャン=ミシェル・バスキアやバンクシー、ダミアン・ハーストなどのアート界のスターの作品とともに競売にかけられる。

この作品の予想落札価格は、約1500万ドルとされており、3月の「Everydays: The First 5000 Days」の落札額の6930万ドルを下回る金額となっている。クリスティーズは、今回の作品の支払いに関し、米ドルに加えてビットコインとイーサリアムを受け入れる。

今年3月のオークションでビープルは、ジェフ・クーンズやデービッド・ホックニーらに次ぐ、作品の価値が存命中の現代アート作家の中で3番目に高いアーティストとなった。ホックニーは、NFTとその購入ラッシュを批判し、デジタルアート作品を「ペテン師や詐欺師」のための「愚かな小物」と呼んでいる。

しかし、2021年には、NFTの人気が急上昇し、その購入に用いられる暗号通貨の相場も上昇した。デジタルアーティストは、ブロックチェーンを使ってNFTをトークン化しており、歌手のグライムスやサッカー選手のトム・ブレイディなどの著名人も、NFTのブームに乗っている。

先日は、ライフスタイル系のセレブとして知られるマーサ・スチュワートが、ハロウィーンをテーマにしたポートレートのNFTをリリースした。

編集=上田裕資

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