中古品のリセールは新しいことではなく、耐久消費財ではかなり前から確立されていた。私が考えられる範囲では、コンピューターと、特に自動車がある。現在、新型コロナウイルス感染症の流行により需要はさらに高まっている。
中古車の販売はここ数カ月の間、特に堅調だった。人気の高まりの背景には、コンピューターチップ不足により新車の生産や在庫が減っていることがあり、中古車の価格は45%近く上昇した。一部の販売業者は販売中の中古車がなく、親が10代の子どもに買い与えるような必要最小限の車から高級車まで、あらゆるものが売れていると語っている。
追記:高級ファッションブランドは積極的にリセール分野に参入している。グッチがザ・リアルリアルで同社のブランドを管理し、中古品の価格を統制するのは興味深い。筆者は、他のブランドもリセール市場を管理する戦略を立てる必要があると考えている。
例えば、アディダスとスレッドアップが既に結んだ提携関係に他の主要ブランドが続き、スニーカー商品の提供が増えることが予想できる。
定額制ファッションサービスを提供するレント・ザ・ランウェイ(Rent the Runway)も間もなく、リセール市場への積極的な参入を試みるだろう。そうなれば、再販売される衣類にその価値があることがきちんと確認されるようになることが期待できる。
私たちは、高級品が求められるものの、高価過ぎて手に入れることが困難な場合が多いポストコロナの時代に生きている。中古品は、適切に管理すれば小売業者の販売基盤を向上させてくれるだろう。