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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

アクティビスト 小澤杏子

次代を牽引する新しいリーダーを発掘し、ビジネスからサイエンス、スポーツ、アートなど多彩なジャンルから30人の才能に光をあて、その活動をForbes JAPANとしてエンカレッジしていくことを目的としている「30 UNDER 30 JAPAN」。

今年、各分野に精通した専門家や業界オーソリティ、過去受賞者で構成されるアドバイザリーボードと編集部で審査を行い、アクティビスト部門の受賞者として選出されたのが、小澤杏子だ。



2019年に公募されたユーグレナのCFO(最高未来責任者)。当時500超の応募から、17歳の小澤杏子が選ばれた。1年間の任期中には環境負荷に配慮した商品の見直しを策定した。企業改革を後押しした小澤がいま進めるのは、自分の意識改革だという。


──ユーグレナの活動を振り返ると。

ユーグレナでは、サステナビリティを追求するための18歳以下のチームで話し合った意見や施策をまとめて、取締役に承認していただき実行することを行っていました。忙しい取締役の方々の時間を無駄にしないようにどうしたらいいかと、追い込まれたこともありました。

特に苦労したのはチームビルディングです。自分はCFOとして会社と契約をしている立場で、小学生から大学生までいるメンバーの特性をどう生かすか。コーチングに関する本や記事をいつの間にか手に取っていたことを思い出します。

──大学に入って得た教訓は?

当たり前のことですが、自分の価値観が全員に通じるわけではないこと。これまで多くの人とかかわったつもりでしたが、いわゆる意識高い側の人ばかりで、それを社会全体だと無自覚に思っていました。そんな自分が物事に対して知ったような口を利いちゃいけないなと。何かを理解できていると過信したときがいちばん恐ろしい。いまは身をもって知り、学ぶことに意識を向けています。

──首相になったら何をしたい?

若者自体がより社会的な役割を担える場をつくりたいですね。「○○+若者」だと、いつまでもおまけのスタンスになってしまう。次の世代に無力感を感じさせないようにしたいです。そのためには、政治をわかりやすく伝えられる懸け橋の存在が重要。環境問題や私の考えを難しいと思う人もいるし、逆に私には音楽などは難しい。常に誰かにとっての難しいはなくなりません。それをどう伝えるか。そんな懸け橋をたくさんつくるべきです。


おざわ・きょうこ◎2002年、東京都生まれ。東京学芸大学附属国際中等教育学校在学中の19年から1年間、ユーグレナのCFOを務める。21年に早稲田大学社会科学部入学。

Text by Daisuke Nakamura, photograph by Emi

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